日本はあと少しで年越しですねー。
ニューヨークはタイムズ・スクエアのカウントダウンこそ有名ですが、アメリカはクリスマス前からホリデー・モードに入る代わりに、年末はわりとふつうで2日から通常通りになります。
旅行で訪れる人は多く、昨日はキングストンに住んでいる画家のレーコさんと、今日はトロントにワーホリ中の梢ちゃんと会って、いろんな話をして、いい気分転換になりました。
大掃除は予定の半分以下しか終わっていませんが(T▽T;)
さて、ちょっと前からアップしようと思っていたブログを滑り込みで仕上げます。
本年度のジャー・イケジロー的ベスト・ソングは、Alkalineの”Live Life”。
2週間ほど前にニューヨーク初上陸をしたアルカリ性君。独特の雰囲を持つ人でした。さすがに時の人、大人気でクィーンズのアマズーラがいっぱいになりました。プロモーターがなんと、Movado率いる、Gully Ent.で、モヴァちゃんも登場。
2014年はレゲエ・アルバムが豊作で(Woofin’のコラムで取り上げました)、いい曲もたっくさんリリースされた年でした。その中で、”It grew on me”(自分の中で、どんどん比重が大きくなる→好きになる)だったのが、この曲。
5月にジャマイカに行ったとき、ダンスで大合唱状態で、ニューヨークでは夏過ぎに定着したかな。
このヴィデオも大好き。白いタンクトップをワンちゃんにお揃いで着せちゃっているところとか、山の斜面からいっしょにキングストンの日暮れを感じられるところとか。
リリックをサクッと訳したら、いろいろ見えて来ました。ちょっと載せましょうか。
Live Life /Alkaline
【Verse 1】
Mi so fucking bad and mi proud a it
俺はすげぇワルいし そこにプライドもある
Society cyaa tell me how fi live
世間にどうこう言われる筋合いはないね
Mi still a smoke no matter how bad mi asma is
喘息がひどくたってハッパは止めないし
And God know mi love to fuck gyal and video it
神様だって 俺が女好きでヴィデオに撮りながらヤるのもわかってる
So be proud a who yo is
自分に誇りを持とうぜ
Cause every man have them life a live
人生は人それぞれなんだから
And no matter weh nobody waan she
人になんと言われようと
Mi still a go be me the same
俺はこのままでいるつもりだ
Fucking maga piece a shit
薄汚いやせっぽちのままでね
Ghetto youth wi have a dream
ゲットー出身だって夢はあるさ
Just gwaan work the money soon come in
とにかく働けよ 金ならついてくるから
And no meck nobody tell you nothing
人に口出しさせるな
Tell them bout them mother
母さんじゃないんだからって
Them no waan yo come out to nothing
奴らは俺らが成功するところを見たくないんだ
Do no fraid fi be yo self
自分らしく生きることに怯むな
Just live fi you and nobody else
自分のためだけに生きればいいんだ
Burn a spliff if yo love fi somke
ハッパが好きなら吸えばいいし
Fuck if you love fi fuck
ヤりたいなら心おきなく
Live life wid no regrets
人生後悔しないようにさ
【Bridge】
Badmind cyaa stop mi now
心がねじ曲がった奴ら 俺を止められない
Mi bruk every red light that meck it worster yow
すべてのルールを破って さらに悪化させてやる
The youngest and the baddest mi untouchable
最年少で一番ヤバい 俺には手出しはできないよ
And if yo don’t like me, mi no like you to
俺が嫌いなら こっちからも願い下げだね
【Chorus】 x2
Low mi meck mi live mi life
思い通りに生きていくんだ
Do whatever the fuckry like
やりたいことだけやってやる
A my life, a my life
だってこれは俺の人生 俺の人生だから
Mi do weh me like
好きにさせてもらうんだ
【Verse 2】
Gyal weh sell happiness do weh yo please
幸せを振りまきたい女の子達 好きなようにしたらいい
Lesbian gyal mi naw go dis she
レズの女の子だって 俺はディスらないぜ
Fuck all who a judge
決めつけられるのはごめんだ
Fuck all who a jury
陪審員づらした奴らも
Man weh hustle hard meck money fi yo family
ハスリングで稼ぎたいなら 家族のためにそうすればいいよ
Ghetto youth go look a work and live happy
ゲットーの若者 仕事を見つけて幸せに暮そうぜ
The system no expect nothing good from we
この社会は俺たちにはいいところがないと思ってるんだから
Live life curse a bad word if yo want yo waan dweet
生きるんだ 口汚い言葉を言いたいなら そうすればいいさ
【Bridge】
【Chorus】x2
うん、若さ爆発ですね。達観している部分と未熟さと。反骨精神と正義と邪悪さと。前向きなのにどこか退廃的で(カップに入っているピンクの飲み物の正体も気になります)。すごくシンプルなのに、人間が持つ様々な面、感情が同居している点が、この曲の魅力でしょう。
ジャマイカで嫌われる理由もよくわかりました。「ああ、これ言っちゃてるんだ」っていう箇所があるんです。そう、同性愛肯定(女性限定ですが)。Vevoはクリーン・ヴァージョンにしているし、アメリカのリリック・サイトもそのラインは誤摩化していましたが、私はオリジナルの方を訳しました。ほかの曲のリリックもだいぶストレート、下品スレスレ。この挑発的な態度が、ヴァイブス・カーテルの後継者と言われている所以。
コーラスの腹の底から歌っている感というか、破壊力がすごいです。もうそこばっかり、何回もクリックして聞きました。そうそう、頭の“Low me”が最初わからなくて、“Allow Me”の略だって気づくまでブログが書けなかったんだった。
アルカラインは、「持っている」人です。
歌がうまい人ならいくらでもいる中で、抜きん出るために必要なこと。それは、天とつながる力。空気の中に漂うエネルギーを自分の中に通して、声にして解き放てる力。その力が、パイプが、圧倒的に、アルカラインは太い。
不公平な話ですが、これは練習してどうこうできるモノではなく、元々持っているか否かが大きい上、途中で失ってしまう人もいます。逆に、このパワーも持っていれば、多少音を外しても100発100中で聴いている人の心を動かせます。日本語で言うと、「歌心」になるかな。
この曲が流行ったのは、それが理由だと思います。コーラスを一緒に歌うと、ガーッと気分が上がるんです(試してみてくださいな)
アマズーラでは、この曲を歌いながら登場して、しっかりコーラスを歌わなかったので、ちょっとわからないのですが(ライヴ的には未知数です)、今後も楽しみな人ですね。問題児らしいけど。アイシャ・ハウスの敷地内にスタジオを構えている、Not Niceが早いうちから目をかけていて、ユミさんに「目を真っ黒にした変な子がいるの!」と教えてもらっていたのに、なかなか会えずにいるうちに人気が出ちゃったんですよね。あの時点で話を聞いておくべきでした。
それでは、皆さん良いお年を。
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今年、1年、池城さんのブログ楽しく拝見させて頂きました。
また来年も楽しみにしています。
どうも有難うございました。
良いお年を
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明けましておめでとうございます。
2015年はもう少し本腰を入れてブログに取り組みたいです。
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明けましておめでとうございます!
年始からとても良い記事読ませていただきました。ゲットースター。