NYでバーテンダーになろうと思った話 Pt.6

1週間クラスと復習にかかり切りになっていたので、翌週はライター仕事のキャッチアップに追われて前半が過ぎ、バーテンダーの就職活動を始めたのは木曜日でした。

基本的に掲示板のクレイグ・リストや学校のサイトに募集が出ているところに、足を運ぶかメールでレジュメを送るかするのですが、まぁ、この2月の後半は「不況」を強く感じた期間でした。

まず、バーテンダー・スクールを出たばかりの人が山のようにいて――単純計算で、私が行った学校だけでも、毎週30人以上が卒業するワケですから、学校の数を掛けるとひと月に何百人ものバーテンダー・ワナビーがマンハッタンにはいるわけです――、それが、経験者で職にあぶれているバーテンダーと決まった求人スポットを競うわけですから。

最初から「経験者のみ」としているだけでなく、「バーテンダー・スクール卒業生はお断り」とわざわざ書いている募集もあったくらい。ライターの仕事も実績を作るまでが大変なので、どの仕事も同じだなぁ、と思いつつ、クラスメートと週に1回の割合でトレーニング・バーに行ったり、飲食関係の知り合いにアドヴァイスをもらったり、シンプルに友達に励ましてもらったり。

この間、役に立ったのが「トレーニング・バー」というシステム。学校が提携しているバーに行って、サインアップして30分ずつ実際に働くという、インターンみたいな仕組みです。月~水の暇な曜日だったので、お客さんの大半が同じ学校の卒業生というのがおかしかったですが、みんな気を遣って「練習したいであろう少しややこしいドリンク」をお互いに注文し合うし、何しろ、実体験を積むという意味で、とてもプラスでした。

シェーン、アンナ、アンドレアの誰かと示し合わせていったのも、良かったです。周りの人と話したところ、コースを終了してかなり経っているの人も、まだトレーニング・バーに来ていたので、結構厳しいのだな、と納得。

バーテンダーの仕事探しで一番、大事なのは「信用」だというのも、分かって来ました。商品がお酒なので、ふつうのレジ打ちの仕事より、ごまかしやすい。お金を盗む人は多くないでしょうが、知り合いに多く注いだり、チップをたくさんもらおうと、高いお酒を安く売ったりする人はいくらでもいそうです。コースの間にも、「お金を盗む人はあっという間に話が回る」という話が出ていました。経験者や知り合いが好まれるのも、自動的に信用度が高くなるという理由も大きいでしょう。

3月に入って書く方の仕事が忙しくなったのですが、せっかく学校に行ったのだし、と半ば意地になって職探しを続けたところ、職探しを始めてから2週間ちょっとでレゲエ・クラブ、Caribbean Cityで知人の口利きでお手伝いすることに。

どのバーでも、最初の2、3回は「試用期間」。私みたいな未経験者はもうちょっと長い場合もあるようですが、練習する必要は大アリなので、気になりませんでした(って、2回目はチップをもらい、3回目から全額くれるようになったのですが)。

Caribbean Cityはボビー・コンダースのMassive Bがやっている日曜日だけ混む、という変なクラブで、6-7人のバーテンダーが入るのも日曜日だけ。レゲエのダンスは始まるのが遅いので、11時半に入ってお酒を売っていい4時にはきっちり終わるので、実働4時間半(4時過ぎにお店の前からタクシーに乗って、4時半にはもう寝てます、時間帯は遅いですが、「安全第一」は守っています)。おまけに足りないお酒を持って来てくれるBar Backの人もいるので、力仕事や掃除もしなくていい。極めつけが、それぞれの瓶の口に機械が付いていて、決まった量で止まり、自動的にその金額がキャッシャーに入ってしまうので、その機械に慣れてしまえばあとは楽。決まったお酒しか出ないし、高度なバーテンダーにはなれそうもないですが、そこは目指していないので大丈夫。

レゲエ・クラブの話になったので、これから先の話は「レゲぶろ。」の方でボチボチ書きたいと思います。

以上、「NYでバーテンダーになろうと思った話」は終わりです。

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