第51回、グラミー賞が終わりました。最大のニュースはリアーナとクリス・ブラウンが前夜、リムジンの中でケンカした揚げ句、リアーナが警察に通報、事情聴取となり、ボロボロになった(らしい)二人が、そろって式を欠席したことでしょう。
今年は、リル・ウェイン、ジェイ・Z、カニエ、TIがそれぞれ2回ずつパフォーマンスしたり、ジェニファー・ハドソンがスーパー・ボウルに続いて気丈なところを見せたり、アーバン音楽好きとしても見所が多かったのですが、
本番には何も言われなかったのですが、レッド・カーペットの中継番組の時点でニュースがリークし、二人ともパフォーマンスする予定だったのに穴があくらしい、というのが全国に伝わってしまいました。
何もこのタイミングでケンカしなくても、と思うのですが、プレッシャーがかかっているからこそ、ここまでの騒ぎになってしまったのかも。一番、気の毒だったのはクリスと“No Air”デュエットをするはずだったジョーダン・スパークス。一生の一度の晴れ舞台だったのに。テレビの画面でニコニコしている様子が映っていたのが、さらにかわいそうでした。リアーナ、クリスそれぞれ、たくさん目立つことを前提に彼らが出演するCMも流れたので、問題は大きくなるでしょう。二人とも好きなアーティストなだけに、とても残念だし、心配です。若いって怖い。
そのほかのハイライトとしては、リル・ウェイン、ジェイ・Z、カニエ、TIが揃っての“Swagger Like Us”のパフォーマンスですが、度肝を抜かれたのが、本日がなんと予定日だったMIAがパンパンのお腹のまま、一緒にステージに上がってコーラスを歌ったこと。この人も凄い。観ていてハラハラするようなお腹の大きさで、男子4人もちょっと引いている感じがあったのですが、さすが6人の子持ちのTIはお腹をさすってあげて優しいところを見せたのが良かった。ジェイ・Zも彼女に笑いかけていたし、器の大きさが出ていたかな。カニエは自分のパートで精一杯の感じ。
リル・ウェインのソロ・パフォーマンスでロビン・シックが出て来て、ニューオーリンズへのトリビュートをしたのも良かった。ちなみに、ウィーズィーがヒップホップ勢では最大の勝者でした。
アル・グリーンがジャスティン・ティバーレイクと、スティービー・ワンダーがジョナス・ブラザーズと絡み、ちょっと意外な組み合わせでしたがそれぞれ面白かったです。
コールド・プレイが場内で一番、支持率が高かったような。彼らだけでなく、エステル、ダフィ、アデルなど、イギリス勢が強かったのも今年の傾向。
ホィットニーの登場でスタンディング・オベーションになったものの、やっぱりハイだったのとか(目つきがおかしかったです)、ジェイ・Zがビヨンセではなく、義妹のソランジュを連れていたとか、細かいニュースもあるのですが。
明日は受賞者の話題と同じくらい、クリスとリアーナの件が取りざたされるんだろうな。スーパー・ボウルのジャネット・ジャクソンみたいにバッシングにならないといいのですが。