Hate Crime

出たー、NYライフ! という感じで、今週は妙にしんどいです。今日のブログはちょっと重めです。

先週末、日曜日に会うはずだった友人が地下鉄でホームレスの人に襲われるという事件がありました。土曜日の出来事で、「目の周りがアザで真っ黒」というので、さすがに会うのを延ばしたら開けてびっくりHate crimeでした。

ヘイト・クライムは、特定の人種や、同性愛者の人たちを襲う犯罪です。イラク人の友人は大人しそうに見えて、けっこう血気盛んなタイプらしく、杖で殴られて一瞬、クラッと来た後、隣の車両に逃げた犯人を追いかけてi-phoneで写真を撮ったそうで。

その写真が決定打になり、犯人が捕まったのは良かったのですが、その黒人男性がアラブ系の人ばかり数件襲っていたことが判明。ここ数年、ヘイト・クライムが増えているため、法律が改正され、刑が重くなっているそうで、この犯人も8年も刑務所に入ることになりそうだとか。

友達を慰めようと思って会ったところ、その話になり、「黒人の人はあまり好きじゃないけれど、いくら何でも(刑が)重すぎると思う」
と一言。こっちは、前半部分に反応して、ドン引きしてしまいました。怒りと痛みに駆られての発言だとなるべく解釈したいところですが、隣り合って暮らしているだけあり、ユダヤ系の人とアフリカン・アメリカン、アラビック系とアフリカン・アメリカンが反目している面があるのも事実。

でも、友達に言われたら、やっぱりキツいです。

「白人は嫌い」、「日本人は嫌い」、「ユダヤ人は嫌い」……仮に慣れていなくて苦手意識があるにしても、口にしたら最後なのです。差別してきた側の白人の人は、特定の人種を「嫌い」と言ったら大変なことになるので、腹の中ではともかく教育のある人は、まず言いません。むしろ、有色人種同士の方が、とんでもないことを平気で言ったりします。

この事件でオチていたら、トリニダード&トバゴに住む日本人の知り合いが火災で亡くなったらしい、というニュースが入って来ました。カーニヴァルに行った時に会う程度の知り合いだったのですが、ソカ好きが高じて移住した人なので、なんか身につまされてしまい。

火事の件は、最初「はっきりしたことが分からない」という形で知らされたので、トリニダードの友達に確認してもらうために電話したところ、事実だと分かりました。その友達は友達で、30年経ってから、昔の恋人の子供が自分の息子だと判明した、というこれまた激しい、でもやっと明るめのニュースを教えてくれました。ちなみに、業界のヴェテランさんで、本人は還暦近く、上の息子が37才、下の娘は5才です。

いやはや。いちいち動揺しながら、原稿を書き、取材の準備をしたので、ほとんど引きこもりに近い生活なのに、ドッと疲れています。

そうだ、税務関係で、役所にも呼び出されました。09年はいろんな事件が起こりすぎて、最終的に鈍感になってしまいそうなのが怖いです。明日から来週にかけて、大物3連発のコンサート/リスニングセッション/取材なので、気合いを入れ直して生きて行きます。

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