Janalle Monae at Pier 84!

今年の大目玉アルバム、ジャネル・モネイの2.5作目『The Electric Lady』、USでは昨日発売になりましたアップ一昨日は、リリースに先駆けて、Target(オシャレなイトーヨーカ堂)主催のパーティーがハドソン川を望む埠頭にて。お出迎えは、ジャネルのトレードマークの変形リーゼント(?)と白と黒の男装をしたおネーサン達(こっちでは、コンパニオンとは言わない。あれは和製英語)。久しぶりに、NYらしいパーティーで、楽しかった!

$池城美菜子的紐育日記~Minako Ikeshiro' s NY Journal

 

VIPエリアはオープン・バーと一口サイズのスィーツ。だったので、私のディナーは自動的にデザートに。甘党なので、問題ないです。

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ジャネルちゃんは、いま、特別な位置にいると思います。それも、このスィーツ並みの美味しい位置に。

まず、音楽的に一番、期待されている。Fun.の“We Are Young”の客演で違う層の注目を集めたのも大きかったけれど、元々、R&Bでもポップでも「良質でとんがった音楽」を気にしている人には多大な支持を得ていたところに、プリンス/エリカ・バドゥ/ソランジュ/ミゲル/シー・ローとビッグ・ボーイ(最後のふたりはターゲットの特別盤のみ)が参加した、「これでどうだー」な作品を作って来ました。

もうね、グラミー賞狙いで来ています。 清々しいほどに。

気が早いですが、最優秀アルバムのノミネートは確実、と予言しておきます。ほかのジャンルを聞かないから、これは言い切れないけれど、獲っちゃう可能性だって高い。『エレクトリック・レディ』も前作に引き続き、自分を「アンドロイド」と設定したコンセプチュアルな内容。そう。彼女は、自分のセクシュアリティを明言したことはないのですが、英語のthe other(よそ者/もう一つの)を代表する存在としても、注目の的。

今回はインタールードでかなりキワドい、カミングアウト手前の言葉をちりばめて気を持たせる。でも、フランク・オーシャン同様、そこが一番大事でも、注目されるべきではない世代に属しています。
そして、彼女の後見人はこちら。

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久しぶりに見たなー、ディディ男さん。いやー、おっさんになってました(親近感炸裂)。紹介するときに、「ここ数年で、俺が契約した中で一番誇りに思っているアーティスト」ですって。そりゃそうだろうな。彼女を見いだしたのはアウトキャストのビッグ・ボーイですが、どう売り出していいか分からない、という理由で、P・ディディに託したのは有名な話です。「ビッグ・ボーイは今日、アトランタで来ていなんだけど」とも言い、パフォーマンスが始まったら3曲目の「タイトロープ」でしっかりビッグ・ボーイが登場。……ディディさん、おやじギャグも言うようになってました(゚Ω゚;)

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アーティストとして売れたのはジャネル本人の実力。それは、まちがいない。でも、メガ・ヒットを作るときは作る、ディディ男さんのアドバイスも良かったんだと思います。それから、出て来た頃は徹底してタキシードしか着用しなかったため、ちょっとキワモノ扱いをされていたのが、その徹底ぶりが「ファッショナブル」と認められて、いまではVougueやElleといったファッション誌にもオシャレ番長として上の位置に置かれています。

この日の衣装だって、白シャツ+白ジーンズに黒い小物だけ。バランスが命の高レヴェルなおしゃれでしょう。

それに。ジャネル・モネイは、実はとってもかわいいのです。ほら。

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背が低く、下半身は黒人女性らしくしっかりさんだけれど、小顔だから大丈夫。
ちゃっかり最前列の端っこで見てたのですが、一緒に歌いながら、かわいーなー、かわいーなーと何度も思いました。そのせいか、ドラッグストア—・コスメのCover GirlのCMにも抜擢。ビヨンセやリアーナといった、女らしいタイプはわかるけれど、リーゼント+男装でこの仕事を取っちゃうのは快挙でしょう。

この日は、新作から「ダンス・アポカリプティック」(お気に入りです)、前作から「コールド・ウォー」、「タイトロープ」と来て、新作に戻ってエリカ抜きで「クィーン」、ターゲット盤だけに入っているジャクソン・5のカヴァー「アイ・ウォンチュー・バック」。そして、「エレクトリック・レディ」。実は、VIPエリアにミゲルも来ていたので期待したのですが、「プライム・タイム」は歌いませんでした。

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最後は、すっかり貫禄のついた兄貴分ふたりに囲まれて大ダンス大会(奥はビッグ・ボーイですよー。ラップ、これまた久しぶりに聴いたら、やっぱり上手かった)。自分のレーベル「ワンダーランド」のメンバーらしい人もたくさん出て来て、花火まで上がって。バッドボーイらしい華やかな演出。

摩天楼と花火に挟まれたジャネル・モネイのパフォーマンス、ここしばらく、「うわ、しんど!」な思いをしていただけに、ご褒美なんだろうなぁ、と思った次第です。

『エレクトリック・レディ』、聴いてくださいねー。。

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