ちょっと、この夏来そうなRiddimをディグりまして。
本腰で、ジャマイカでラジオ・ホストをやっているNikki Zさんらにも尋ねてみまして。そうしたら<Liquor> Riddim関連の曲名が結構、上がったのでチェックしたら。
いいんですよ。つかみはOK
モヴァード、ヴァイブス・カーテル、アルカライン、I-オクテーン、ビーニ・マン、コンシェンスら錚々たるメンツが乗っているしー。
本命???
と思ったけど、30秒後に、「あれ?」と気づきました。
2011年に爆発的に流行った<Overproof> Riddimにソックリじゃーん!
セレクターの人は、5秒で気がつきますね。私、遅いわ。
「オーバープルーフ」は、アルコール度数が高いお酒のこと。57%くらいだったかな。ジャマイカのホワイト・ラムはまずオーバープルーフで、すぐに酔っぱらいます。と来て、「リカー(お酒)」リディムですから、確信犯ですね。リメイクくらいのつもりなのでしょうか。まぁ、後半のキーボードが2015年っぽいです。
こういう場合、「誰が一番、うまく乗れているか」を聴き比べるのが、レゲエの醍醐味ですよね。ほとんどのアーティストが、スタジオで「こちらに乗るのは、2回目ですね」という感じだったのでは。ビーニなんて、オーバープルーフで2曲出していたから、3回目だ。
アルカラインの“Up”とカーテルの“Party”もだいぶ好きですが、モヴァちゃんの“My League”が、頭一つ、抜けているのではないでしょうか。
フックの「Dem nuh my league/デム・ナー・マイ・リーグ」は、「お前とは格が違うんだよ」という意味。
「リーグ」は、リトル・リーグの、アレです。連盟とか、同じグループとか。
この単語、ちょっと前にアメリカで別の言い方が流行りました。
そちらは「out of my league/アウト・オブ・マイ・リーグ」で、「手が届かないところにいる」という意味。
“She is out of your league”というのは、「お前には、彼女は高嶺の花だよ」ということ。シットコムやドラマでよく出て来た台詞です。と、周りに言われつつ、果敢にアタックしてなんとかなる、みたいな筋書きが多かったかな。アメリカっぽいでしょ。それを考えると、やっぱりモヴァちゃんはアメリカに染まっているのかな。あ、でも、ジャマイカにいてもみんなアメリカのテレビを見ているか。
こういうリサイクル・リディム、ジャマイカ流のエコなのかも。リサイクルと言えば、今回、コンシェンスが、カリー・バッズの「Tomorrow’s Another Day」を織り込んでいて、お茶目です。
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dem so Wiched!