遂に全米No.1 ! OMI "Cheerleader"

OMI、ついにビルボード・チャート、Hot 100の第1位獲得!!

ジャマイカのシンガーが1位を獲得したのは、2006年のショーン・ポール“Temperature”以来、実に9年ぶり。ウィズ・カリーファや、テイラー・スウィフトを制してのナンバーワン。

まぁ、この曲、厳密にはレゲエではないんですけどね、ダンスの現場でもかかっているし、めでたいです。だいたい、クラレンドン出身の28才、オーミー君自身が、「僕は、レゲエ・アーティストでも、ダンスホール・アーティストでもない」と明言しています。

ジャンルとしてはザックリ「ポップ」になるけれど、私はソカっぽいと思うし、オーミー君の発音、歌い方を含めて、ほかの地域では生まれない類いの「島の音楽」でしょう(ただし、大ヒットしているのは、ドイツの弱冠20才のプロデューサーのリミックス・ヴァージョンです)。

「絶対的なチアーリーダーを見つけたんだ」

がパンチラインの、ポジティヴなラヴ・ソング。曲調の軽やかさに比して、リリックは真摯。結婚式にもバッチリでしょう。絶対に味方でいてくれる人って、得難い存在ですよね。

私は、レゲエが大好きだから、インタビューでジャマイカのアーティストに、「レゲエというジャンルにしばられたくない」と言われるたび、複雑な気分になってしまいます。でも、ジャマイカの人々は元々、幅広く音楽を聴くし、情報がどんどん入って、世界が身近になった分、始めからレゲエから離れた音楽をやる人が出て来るのも当たり前かな、とも。

この「チアーリーダー」、もともとのリリースは2012年。ジャマイカでは、ちょっと前の曲です。2年以上の月日をかけて、大きなレコード会社のバックアップもなく、曲の良さだけでここまで上り詰めたわけで、そこがスゴいのです。
北米でのヒットを受けて、ラッパーのキッド・インクが参加した、サラーム・レミのリミックス・ヴァージョンも出ました。これが、ホーンの音が強調され、さらに洗練されていて、気持ちいい仕上がり。イケメン・ラッパー筆頭株のキッド・インクもイメージにピッタリで、いい仕事をしています。

リアーナのブレイク直後、バルバドスのアーティストが注目されたので、これはジャマイカの音楽シーン全体にもいい影響が出るかもしれません。

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