Peter Dean Rickardsの写真

極彩色の街と、ムッとするほど甘い空気。ジャマイカ独特の雰囲気を写真の収めるとあら不思議、カメラの腕が上がった気になった経験がある人は多いはず。

映像も一緒で、冷静に考えれば急ごしらえで作った作品でも、ジャマイカでカメラを回せばそれなりの存在感を放つ不思議な国です。この空気を、誰よりも上手に切り取る写真家がいます。

Peter Dean Rickards

シズラの『Life』や、ヴァイブス・カーテルの『Up To The Time』のジャケットを撮った人、と書くと分かりやすいでしょうか。私も本人を知らずに、グリーンスリーヴス経由でシズラの写真を借り、『Di Reggae Book』で使用させてもらいました。最初、見開きで使っていたのを、ページ割りの関係で1Pにしたとき、デザイナーさんがとても残念がってくれ、デザインや美術を愛する人にとって、写真の訴求力は大きいなぁ、と思ったものです。

ピーターさんはしばらく前にうちの近所に引っ越して来て、共通の知り合いが多いことからイヴェントで顔を合わせるようになり、2週間半前にやはり近所のカフェでバッタリ。仕事を中断して、コンピュータに入っていた制作途中の映像を見せてもらった瞬間、心はジャマイカへ飛んで行きました。

去年の夏、屋外スペースで人気のHavana Cafeで集まったときも、4階建てのアパートの外壁に勝手にニンジャマンのスライドを次々と映し出し、なかなかシュールな時間を過ごしました。話すと、さすがアーティストというか、もう、とっても変わっていて、agree to disagree(意見が違って当たり前)を前提にすると、うまく話が進むタイプ。

昨日はなるべく普通に過ごそうと久しぶりにジムに行ったのですが、小さなことで涙腺が緩む自分がいて、ああ、けっこうストレスを溜めていたんだ、と再確認。NYにいるのに。

日本でいろいろな情報にさらされている人はもっと大変だろうと察します。ピーターの写真を覗いて、ジャマイカの空気に触れ、気を紛らわせてもらえたら、と思って今日のブログは書きました(癒し系の写真では決してないです、念のため)。

リー・ペリーの写真とか、喰らいますよ。

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