まず、こちらをご覧ください。
ジャーク・ラーメン。
ジャーク・チキン、アキー、煮卵、チャーシュー、ネギ、ノリ、貝割れが入っていました。汁はドロドロの辛めで、ジャークソース味の味噌(?)でさらに濃く、辛くできる仕掛け。
………。そうなの。つっこみどころ満載。
日曜日、大人気のジャマイカ・レストラン、Miss Lily’sの2軒目、イースト・ヴィレッジのMiss Lily’s 7Aで遭遇。メニューを見て、「うわー」ってウケたところ、エイミーから「頼んでみましょ」とまさかのゴーサインが。無難なオックステールなども頼んだので、滑っても大丈夫、との判断でした。
対面したところ、滑った、というより、戸惑いました。
もう、どこに着地したいの、とラーメンに問いかけたくなるような。
JFKから日本かジャマイカに飛び立とうとして、どちらにも向かうことなく、海中に沈んだ、というか。
ラーメンって、いろんなものを入れすぎるとダメなんですねー。チキンとチャーシューの代わりに、ジャーク・ポーク(美味しいです。ジャーク・チキンが定着しつつある日本で、ぜひ次はポークが流行ってほしい)を入れて、ノリと貝割れをやめたらいいのかもしれません。
煮卵が完ぺきだったところに、ファインダイニングの意地を見ました。
でも、ウェイトレスさんに「どうでした?」と聞かれたとき、すべてを語らず(オトナですから)、
「あと20秒ほど早く、麺を上げるべきだと思います」とだけ。
そうなの。麺がゆで過ぎだったの。致命的。
Miss Lily’sの名誉のために付け足すと、ほかのお料理はとっても美味しいです。ラーメンにまったく手を出さなかったもうひとりのアメリカ人と一緒に、ラーメン以外はすべて完食しました。マック・アンド・チーズなんて絶品。ホリデー・シーズンに私も究めよう!と心に決めて、早速、昨日チャレンジしたほど(上手にできました~。コツは、マカロニを牛乳でゆでること)。
ラーメン・ブームもここに極まれリ、という出来事でした。
アメリカでラーメンがなぜここまで流行っているのか、いろいろな考察が出ていますが、私は単純に子供のころに日本食とか意識せずに、安上がりで美味しいという理由で袋麺を食べていた層が大人になっただけだと思っています。
ジム・クラス・ヒーローズがいるレーベルなんて、「Fuel By Ramen」(栄養源はラーメン)だし、ブルーノ・マーズ君も「売れるまでラーメンで食いつないでいた」と語っていましたから。
私は化学調味料が苦手なので、「菜々ごはん」シリーズのカノウユミコさんレシピの味噌ラーメンを、うちでは作っています。美味しいですよー。
そうそう。
となりの席にアラン・カミングさんが座っていました。意地悪な役をやらせたら、抜群の俳優さん。まぁまぁファンですが、ニューヨークの掟を守って、声をかけずにソッと出て来ましたよ。