REEEWINDレポ&RUB-A-DUB再考

先週末はback to backでレゲエ・イベントに行けて、なかなか幸せでした(帰宅から次に出かけるまで10時間ないパターンね)。

土曜日は、これ。

 

ワールドクラッシュのプロモーターでもある、Irish & Chinさんの定番イベント、『リイイイワインド』

デカ箱のAmazuraで、きっちりラバダブ・ショウを見せましょう、という明確なコンセプトが人気の秘密。たくさんのアーティストが出るショウは、それぞれが順番に出て来て、持ち時間をこなしつつ、コンビネーションの曲があったらステージに戻って来たり、時間がなくなったときに、マイクリレーみたいな形でラバダブになったり、というのが基本。

でも、このイベントは、早い時間(といっても1時過ぎ)から次から次へとアーティストが出て来て、ずーっと、ラバダブをやるんです。この日も、船長、ココさん、リッチーあたりのヘッドライナーも最初からガンガン出て来ました。

人数の増減はあるけれど、基本的にステージの上はずっとこんな感じ。

 

左から、ダウンビートのトニーさん、ココ・ティー、隠れているリッチー・スパイス、フレディ・マクレガー船長、シャインヘッド、ジェネラル・トゥリー、やっぱり隠れているチャーリー・チャップリン。

楽しそうでしょ。アーティストが終始、ニコニコしているから、観ているこちらもニコニコしてしまう、そんなイベントでした。

 

最近は、セレクターもよくやっているシャインヘッド。この日も、マイクを握ったと思ったら、ブースに入ったりで、忙しそうでした。

さて、ここで問題です。わかっているようで、正確には説明しづらい「ラバダブ(Rub-A-Dub)」とは、一体、なんでしょー。

1. レゲエに合わせて、男女がぴったり体を寄せて踊ること。

2. 70年代後半に派生した、シングルの裏、ヴァージョンをかけながら、シンガーとDJ、もしくはシングジェイがフリースタイルで歌ったり、DJしたりするスタイル。

3.レコードをつなげるスタイルのサウンドシステムをソウルセットと呼ぶのに対し、近しいアーティストを抱えて、2.のスタイルをダンスの山場に持って来る、サウンドシステムをラバダブ・セットと呼んだ。

ハイ、正解は……全部!!

語源としては、イギリスの言葉遊びで「rub-a-dub-dub」という言い回しがあるそう。
ジャマイカで、2を広めたのがU-Roy率いるKing Star-Grav Hi-Fiで、この夜に活躍したチェーリー・チャップリンやブリガディア・ジェリー、ジョジー・ウェルズあたりはここのアーティストと言ってもいいくらい、近いです。

 

このブリギーことブリガディア・ジェリーさんなんかは、ラバダブ大将で、レコードよりステージの方で個性が生きるタイプ。場慣れしていて、本当に上手でした。

 

この夜は若手だった、リッチー・スパイス。先輩方を立てつつ、マイクが回って来たらパシッとヒット曲をリディムに乗せて、スマート。

 

船長もごきげん。ステージの後方でリッチーと談笑している様子が、校長先生と美術の先生が話しているみたいに品があって、おもしろかったです。

ココ・ティーが歌っているとき、さりげなーく、カールトン・リヴィングストンがコーラスをつける場面もあって、ラバダブは人柄が出ますね。

この日のMVPは、なんと言ってもココさん。

 

ジョジーさんを笑顔で見守る、ココさん。

 

リコ・ジョンで手を挙げまくる、ココさん。

 

もちろん、自分の出番では大熱演の、ココさん。

いやぁー、ココ・ティー大好き!

と、何度も思った夜でした。ベレス様は神棚に乗せるとして、その次はバーリントン・リーヴァイ、サンチェス、ココ・ティーあたりが、ヒット曲が多くて、年代問わず幅広くファンを持っている鉄板レゲエ・アーティストだと思います(斜め上に、ダミアン・マーリーがいます。ベレス級は、塀の中に入る前のブジュですね)。3人の中でも、ココさんのステージはいつもあったかい。
あ、でも、笑顔が最高なココ・ティーの本質は海のラスタマンで、ゴリッとした一筋縄では行かないタイプです。ドレッドロックス=スピリチュアル=いい人、はレゲエ・アーティストに関してはあまり当てはまらない。ハードコアな人の方が多いもの。

 

レゲエ愛にあふれるイベントを企画してくれたチンさん(左端)、どうもありがとう。

フォトパスの受付が、相棒のアイリッシュさんでちょっと面白かったです。
そうそう、熱帯夜だったため、網シャツ率が高く、ココさん、Mighty Crownのニンジャ君(中央。最近、修行僧っぽくなって来ましたね。渋い)、そして、まさかのDBのトニーさん(右端)が着ていましたー。

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