ロビン・シック!

先日のVMAを見て、マイリー・サイラスが「good girl gone bad」どころか、ご乱心してロビン・シックのパフォーマンスを邪魔をしたのは、ひょっとしてひょっとすると、ジャスティン・ティンバレークを持ち上げようとしたMTVの仕業だったのでは。とまで、考えたのは私だけでしょうか。それくらい、とんでもなかった。順当にファレルとT.I.を出して、「ヘイヘイヘイ!」とやってくれれば良かったのに。

それを、私は楽しみにしていたのに。BET Awardと同じじゃつまらない、という意図は汲むけれど、3人揃ってないとー。

“Blurred Line”の大ヒットには様々な要素が絡んでいて、その中で案外大事だったのがPV。雑誌『NYLON』系のモデルさんが半裸で踊っていたのはビックリでしたが(youtubeですぐに消されて、着服バージョンが出回りました)、モデルさんたちが全然恥ずかしそうでないので、いやらしい感じもせず。
というか、あれはわかーいモデルさんと実は無理して絡んでいるアラフォーふたり(ロビン36才、ファレル40才)と、32才と若いながら子だくさんのためすっかり所帯じみたT.I.の「照れ隠し」具合を見て楽しむヴィデオなんです(キッパリ)。

ロビン・シックの最新作の半分のワーディングと対訳をしました(英語のリリックが締め切り前に届いたので、クレジットは対訳だけかな)。
で、改めて思ったこと。

ロビン・シックは嫁さん大好き人間。だって、嫁さんてばこんなにきれい。

奥さんは、女優のポーラ・パットン。ふつう、売れたからこんなきれいな人とくっついたんだー、って思うでしょう。思うよね。

と・こ・ろ・が。このふたりはハイスクール・スイートハート。

なんと、ロビンが14才、ポーラさん16才のときに出会って一緒に苦労して売れたそう。その話が“Rest of My Life”で歌われています(よかったら日本盤をゲットしてくださーい)。

ポーラさんは、白人と黒人のミックスですが、高校生のときに「黒人としてのプライドを大事にする」みたいなクラブの会長を務めていたせいで、プロムにロビンを連れて行かなかったそう。あらー。

それでもめでたく結婚して、ロビンが先に売れて、そのあとでポーラさんが女優として当たったから、さぁ大変。きれーな嫁さんのことが気が気でないらしい。BETのコメディ番組“The Real Husband of Hollywood”で黒人セレブリティに囲まれて奮闘していたのに、主役のケビン・ハートにポーラさんネタでいじめられたのが気に障って、ファーストシーズンで降りた、という噂が出たくらい(もちろん、本業が当たりまくり、というのも大きいでしょうが)。コメディアンでも俳優でもないわりにめちゃくちゃ面白かったのに、もったいない。おまけに、そのポーラさんがなかなかのフラート(ぴったり日本語がないぞ。浮気者とは違うけど、いろんな人に気を持たせるタイプのコトです)。BETアワードでも、次の映画の宣伝で俳優さんに囲まれながら、「酔っぱらってる?」感じのスピーチを披露して、マイリーほどではないけれど、翌日ネットで話題になりました。
そんなこんなで、肌の色関係なく、黒人コミュニティーから「おまえも大変だなぁ」という同情票を含めてR&Bシンガーとして愛されているのが、ロビン・シックなんです。

あと、彼はお父さんも芸能人。司会業で有名なアラン・シックさん。言われてみれば、ソックリ。日本で言えば、みのもんたや関口宏の息子が、歌が上手で歌手になったパターンなんですね。で、お母さんも女優さんで、すっごいきれいだった人なんですが、ロビンさんはパパに瓜二つの親しみやすい顔。ちょっと惜しい。でも、年配のアメリカ人は彼の顔を見た瞬間に「みの/関口の息子かー(違うけど)」みたいな反応になるわけです。これは、まぁまぁ強み。

最新作の“Good Life”は「父さんや母さんにはまだまだって言われてるけど、俺なりにいい人生だと思ってるよ」という曲。調べて、ああ、だからか、と納得しました(自分が訳したリリックだからブログに引用してもいい気がするのですが、定かでないので意訳で)。だってですねー、それなりに売れてるシンガーなのに、両親にもっともっとって言われるなんて、ふつうの家庭では珍しいでしょう。

なんてことまで踏まえて、最新作を聞くと楽しいかも。作品としてもすばらしいです。

もっと言いたいことがあった気がするけれど、寝ます。

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