Sounds of Blacknessって知ってる?

ビルボードライブTOKYOでサウンズ・オブ・ブラックネスを見てきました。

決して派手ではないけれど、いまのブラックミュージックの屋台骨を支える重要な大御所、かつ大所帯のグループです。ゴスペルを土台に、リズム&ブルーズ(あえて)やファンク、一級のポップスまで聴かせるスタイル。半世紀近いキャリアがあり、アルバムをリリースした90年代からは全世界で活躍しています。

ブルックリンのフリーコンサートで見た時は、「ハレルヤ!」色の強い、黒人教会からそのまま出てきたようなステージでした。お客さんも教会の文化をよく知っている人たちだから、一体感がすごかった。私は少し、疎外感があった覚えがあります。

六本木でのステージはもう少しこなれていて、「Hold On,」、「Africa to America」といった自分たちの代表曲から、スライ&ファリミーストーンやプリンス!(さて、どの曲でしょう。プリンスの曲はハイライトなので明日行く人のために伏せておきます)の曲まで。7人のバンド、8人のヴォーカル、兼任ひとりという贅沢な布陣で、黒人音楽に詳しい人はもちろん、あまり知らない人も楽しめるステージ。

特筆すべきは、(ほぼ)メインヴォーカルのジェームシア・ベネット。ほぼ、と書いたのは曲によってリードを取る人が変わるから。ジェームシアは、アン・ネスビーさんの娘さんなんですね。アン・ネスビーはサウンズ・オブ・ブラックネスの元ヴォーカリストにして、ソングライターとしても有名。グラディス・ナイトやパティ・ラベルへ曲を書いています。それから、ビヨンセが出演したゴスペルを題材にした映画「ファイティング・テンプテーションズ」の原案者でもあります。

ジェームシアさんに話を戻すと、とにかくその迫力ヴォイスがすごい。ほかのヴォーカリストとの掛け合いもすばらしいので、明日、行ける人はぜひ。

それはちょっと難しいかな、という人は「ファイティング・テンプテーションズ」を週末に観るのもいいかな、と思います。

もう15年も前の作品なんですねー。ビヨンセ若い。