ダンスホールのトップ・プロデューサー・ティームの片割れ、Wycliffe ‘Steely’ Johnsonさんが肺炎をこじらせて死去したニュースが、インターネット上を駆け回っています。
キーボーディストとしてキャリアをスタートし、70年代はシュガー・マイノットのユース・プロモーションや、ルーツ・ラディックス・バンドに在籍、80年代以降は言わずと知れたスティ・クリ・サウンドでダンスホール・シーンを牽引した人です。スティ・クリで作ったリディムはプナーニーからスケテルまで、ヒット曲は書いていたらこのまま朝になってしまうほど。私は、間を十分に取ってゆったりとしているのに、なぜか都会的に響くところが、スティ・クリのサウンドの魅力だと思っています。シャバ・ランクスの“Ting –A-Ling”や、スーパー・キャットの“Boops”が特に好きです。
ニュース・レターの一つが、NYの人気セレクター、スティーリー・バッシュメントからのコメントで、何でも、サウンド・システムのシルバー・ホークで活躍もしていた故人にあやかって自分のセレクター名もつけたとか。
彼がいなかったら、今のダンスホール・レゲエはまったく違うサウンドになっていたはず。
早すぎますね。ご冥福をお祈りします。