Tarrus がんばる。

ジャマイカの報告も未整理のままですが、とりあえず、NYもフル・スピンなのでそちらからアップします。

月曜日は久しぶりにSOB’sの定例イヴェント“Rock With Squeeze”と、Sweyの“Rice & Peas”へ。“Rock With Squeeze”は、Erupとデュアン・スティーブンソンというラインナップ。

いけしろ的なハイライトは、ディーン・フレーザーが手を振ってくれたこと。ミーハーですみません。でも、レコード時代から何度となく名前を目にしてきた人が、手を振ってくれたら、やっぱり嬉しい。御大にしてみれば「あ、いつも写真を撮ってる子だー」くらいの認識でしょうが。

翌日がバースデーだった御大と愛弟子デュアンのベスト・ショット。火曜日はターラス・ライリーの『Contagious』の発売日。ウォール・ストリート近くのJ&Rでのインストア・イヴェントにおじゃまして、そのまま車中でインタヴューして来ました。

マンハッタンでCDショップがガンガン潰れている中、このJ&Rは最期の砦とも言えるスポットです。平日の昼間だったにもかかわらず、ミニ・ライヴ&サイン会は大盛況。この列を見て下さい。

年配の店員さんが「ディーン・フレーザーが来るとは知らなかった。知っていたら、彼関連の作品をもっと並べて押したのに」と言っていました。こういうコメントを聞くと、やっぱり「店頭」は大事な場だと思い知ります。

ところで、私、ターラスは最初から大ファンではありませんでした。もちろん、好きな曲はいっぱいあったのですが、本人が優等生過ぎるというか、歌に色気が足りない気がして。でも、今年のSumfestのステージ、今回のアルバムでの飛躍ぶりで、

「最初の読みが誤ってました。私が悪うございました。」

という気分になったほど、完敗。夜はケースやライフ・ジェニングスがメーンのイヴェントにも出演して、レゲエに無縁そうな気取り系クラウドの感心させたのも、目撃しました。

ジャマイカに、素晴らしいアーティストがたくさん存在するのは事実です。でも、ディーンのようなメンターを持ち、かつきちんと付いて行くだけの謙虚さのあるターラス・ライリーやデュアン・スティーヴンソンの将来は、それらを持たないアーティスト達より100ワットくらい明るいのでは、としみじみ思った猛暑の二夜でした。

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