RIP Michael Jackson

キング・オブ・ポップ、マイケル・ジャクソンが心拍停止のため、ロスアンジェルスで亡くなりました。

夕方、出かけている間にブラック・ベリーにガンガン、メッセージが入り始め、帰宅してTVを点けたら真実でした。多くのチャンネルで特番を打っていますが、やはりCNNのカヴァーが最強。現在、放映されている『Larry King Live』では、ダイアナ・ロス、ニーヨ、ランディ・ジャクソンなど、彼を知る人が矢継ぎ早にコメントを寄せています。これを書いているいまも、マライア・キャリーの元夫で、90年代は「ミスター・ソニー」だったトミー・モトーラが追悼の意を表している最中。彼は『Invincible』が商業的に失敗したときに、時代の流れを受け止めきれなかったマイケルが「人種差別主義者!」と罵った相手ですが、いま、モトーラは彼がどれだけ優れたアーティストだったかだけ、話しています。オトナですね。

そうこうしている間、病院から遺体がヘリコプターで運ばれたようです。
記者会見はこの時点で、お兄さんのジャーメインが行ったきりです。自宅で心臓が停止したため、1時過ぎに病院に担ぎ込まれ、1時間以上蘇生が試みられたものの、そのまま戻って来ることはなかったようです。はっきりした死因は、解剖の結果が出ないと分からないとのこと。
最近は、トラブルのニュースが目立っていましたが、やはり死に際して、マイケルの功績の方が大きく報道されています。来年、最後のコンサート・ツアーを行うことを発表、久々に明るいニュースを届けたばかりだったのに、残念です。

私が最後に彼のステージを観たのは2001年9月10日にマディソン・スクエア・ガーデンで行われた、彼のソロ活動30周年記念コンサートでのことです。多くのスターが駆けつけ、彼の歌をカヴァーして華を添えたのですが、やはり主役のマイケルの存在感は圧倒的でした。
翌日、世界貿易センターの同時多発テロ事件で世の中がひっくり返ったとき、不謹慎にも「1日ズレて良かった」と思った記憶があります。個人的にも大変なことが起きた時期で、コンサート・レポートは友達の家で必死に書きました。

途中から肌の色がどんどん薄くなって、笑い者によくなっていたマイケルですが、黒人の人達はいつでも彼の味方でした。いまも、アポロ・シアターに多くの人が集まって、彼の曲に合わせて踊っているようです。明日、大きな取材がなければ、私もカメラを携えてハーレムに向かうところなのですが。

MSGのステージ上で、何度も何度もソフトな声で“I Love You!”を連発していたキング。テレビから流れる彼のヒット曲ので力強い歌唱と、あの囁き声のギャップは一体なんだったのか。

それだけは、これからも謎のままのような気がします。

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