Weekly Recap 5.6-5.14

 今週はきちんと1週間(とちょっと)でRecap (再生)できそうだー。えらいな、自分。今週はレゲエ・ウィークでしたね。5月11日のボブ・マーリーの命日にJ-WaveのSonar Musicに呼んでいただいた2日後に、Spotifyの公式ポッドキャスト『Poplife』のレゲエ特集が公開されました。ラスタファリズムの説明があいかわらず下手だなぁ、との反省がムクムクともたげている最中。このブログでは、SWV対Xscapeのverzuz対決、タリブ・クウェリがまさかの大炎上中、チャートでは『Khaled Khaled』よりロッド・ウェイヴ『SoulFly』推しという話と、と最近のお仕事の宣伝をしますね。... Read More

Weekly Recap 〜5.5.2021

まったく黄金感のなかったゴールデン・ウィークだったけれど、それでも終わるのは少し悲しい2021年5月5日です。GW前はけっこう締め切りが詰まっていたので、休みに入ってメールが減ったらヘロヘロと崩れるようにゴロゴロして、いっぱい読み物(本とは限らない)をしました。幸せ。そのなかで、アメリカのGQのジュース・ワールドの記事がとても良かったので、要点を箇条書きにします。GQジャパンで翻訳される可能性もあるので、そこは気を遣いつつ(ぜひ、訳してください)。5月3日付、ダン・ハイマンさんが書いた記事はかなりの長文。ちなみに、ハイマンはユダヤ系アメリカ人の名前ですね。お母さんのカーメラさん、プロデューサーのベニー・ブランコ、ニック・ミラ、ラッパーのG・ハーボら、エンジニアのマックス・ロードに話を聞いて事実を丁寧に並べているだけなんだけど、それでもかなり応えます。... Read More

Weekly Recap. 4.4-4.18 ブラック・ロブの死と、最近観た映画と。

忘備録代わりに、週ごとをふり返るウィークリー・リキャップを4月から始めたのに、早速、2週間分まとめて書いているダメ人間です。その間にDMX逝去との、個人的にもヒップホップ・ワールドにも大きなニュースがあり、2本ほど追悼記事を書きました。翌週、2000年のメガ・ヒット“Whoa!”を飛ばし、バッド・ボーイ黄金期を支えたブラック・ロブ(Black Rob)が腎不全で亡くなりました。DMXの方がずっと大物ではありますが、どちらも50代に入ったばかり、世紀が変わる時期に活躍、と共通点が多いので名前を聞いてパッと曲と顔の両方が浮かぶ人はショックが続いたのでは。... Read More

コロナ禍の『ニューヨーク・フーディー』

850万弱の人口を抱えるニューヨーク市で、2021年1月31日現在の新型コロナウィルス罹患者は約59.7万人、もう少しで60万人に届きます。単純計算で15人にひとりの割合。あまりに高いので、計算をまちがえたかとやり直しましたが、合っていました。... Read More

平均年齢47.7才の2020年Pt1.どうせ陰謀論を吐くなら絶滅レベルまで行け!バスタ・ライムズ「人類滅亡レベルの危機2」

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「俺はお前らみんなが怒りで進まないと、という気にさせるために神から遣わされた/ストリートをヒートアップしてめちゃくちゃにするところだよ/また罰してやる/トランプがトランペットよりけたたましく騒いで前にいる間/みんながあの操り人形の前でひれ伏している間/俺は復活の日を信じる」... Read More

差別について私が知っている2、3のこと

5月25日にミネアポリスで起きた、元警察官のデレク・シャービンと他3名がジョージ・フロイドさんを、圧死させた件で全米が紛糾し、世界中が注目しています。駆け足ながら、今回の事件の背景をまとめた記事も多くの人に読んでいただき、ありがとうございます。11日が過ぎた現在も、各地で抗議運動が続いています。人が集まることについてはいろいろな意見があるでしょうが、取り囲んで加担した3人も逮捕、起訴されたので、やはり効果はあったのではないでしょうか。... Read More

ASAPファーグ&ティファニーのすてきな企て

日曜日にMacBookのデスクトップの整理をしたらー。書きかけのブログが11もあったぜ! その中から比較的、新しくて前向きな話を。 私はチキン派なので(ダブルミーニング)、ビーフとか食傷気味です。 まずは、こちらをご覧いただきましょう。 ティファニーの新しいキャンペーンにASAP ファーグと女優のエル・ファニングが起用されて、不朽の名曲「ムーン・リヴァー」をカヴァー&リミックス。 「ムーン・リヴァー」は言わずもがな、1961年の映画「ティファニーで朝食を」で、オードリー・ヘップバーン扮するホーリーが歌った曲。映画のテーマソングとしてオスカーを獲得しただけでなく、翌年のグラミー賞のレコード・オブ・ジ・イヤーとソング・オブ・ジ・イヤーをダブル受賞。56年(!)の間に何百回とカヴァーされています。今年に入って、フランク・オーシャンもカヴァーしていますね。曲の雰囲気と儚げな彼の歌声がマッチしてすてきです。 エルちゃんも負けてない。オードリーと同じ、女優さんらしい表現力でグッときます。このヴィデオの冒頭も、イエロー・キャブが映った後でティアラをつけたヒロインが登場、手にコーヒーを持っているあたりが、映画へのオマージュになっています。さすがに、ジバンシィのリトル・ブラックドレスは着ていませんが。ヘップバーンの代表作のひとつに「ファニー・フェイス」(邦題「パリの恋人」)がありますが、彼女は正統派美人で、エルちゃんこそファニー・フェイス系。表情がころころ変わって愛くるしい。 これ、ティファニーの新しいデザイナー、リード・クラッコフの新しいシリーズ「ペーパー・フラワーズ」シリーズのキャンペーンCM。エル・ファニングがひらひらと見せびらかしているのが、それです。 NYタイムズの記事によると、ASAPファミリーから一番有名なロッキーではなく、ファーグに白羽の矢が立った理由がすてき。「ハーレム出身でティファニーの本店があるニューヨークのイメージに合うこと、そしてお父さんが服飾関係の仕事をしていたこと」だそうで。 つまり、ティファニー側は、ハーレムのファッション文化に敬意を表したんですね。ティファニー本店がある5番街の真ん中から、ハーレムの目抜き通り125丁目まで地下鉄の快速に乗れば10分くらい。でも、その間にはなかなか越せないふかーい溝があります。
ファーグさんもパリッとしてます、彼女さん?奥さんがすっごい美人ですね。
ファーグも「ミッドタウンの高校に通っていたから、毎日のようにティファニーの前を通っていたけど、別世界だと思っていたから足を踏み入れたことはなかった」、とコメント。お披露目パーティーにはナオミ・キャンベルやゼンデイヤのほか、ダッパー・ダンも顔を見せたそう(彼に関しては、友人のエドウィン・スタッツのQの記事がめでたく訳されたのでリンクを貼りました。エドはかなりのレゲエ・ヘッドです、ちなみに)。 ティファニーといえば、最近、ちょっとおもしろいことがありました。叔母から生前形見分け? という理由でもらったエメラルドとダイヤのブレスレット、金具が古いタイプだったため外し方がわからず、ネットで調べたら、なーんとティファニー!!! のコピー商品だったんです。いやー、笑った。ティファニーのコピーとか、めっちゃヒップホップ。石は本物だし、ガンガンつけようと思います。気が向いたら、そのうち写真をアップしましょう。 ところで。ASAPロッキーの新作「Testing」、本人&ヒップホップ全体の新境地に到達していて素晴らしい。いまも聞きながら、これを書いてます。ロキ太郎への愛もそのうち、記したいと思います。たぶん。... Read More

書評『NYの「食べる」を支える人々』

何を食べるか。どこで食べるか。誰と食べるか。 食事に関するあれこれを「楽しい」と感じるか、「めんどう」と感じるかで人生の捉え方そのものも変わってくるように思います。 食べることに対して雑な人は、生き方もどこか雑な気が。と言いつつ、私は準備が丁寧すぎたり、贅沢すぎたりする人もかみ合わない。その塩梅がピッタリ来る人は、貴重な存在。 1年半前、ニューヨークのレストラン・ガイド『ニューヨーク・フーディー』を出版しました。取材は、2015年の冬から2016年の春にかけて。一番、時間と手間をかけたのが、取材先の店選び。取材そのものは一気呵成にやり遂げました。その半年にも満たない時間で舌が鍛えられ、カロリーと体調の関係(肥えました)、サーヴィスと味の関係など、いろいろな角度で外食を考えた結果、たどり着いたのが「店選びは妥協してはいけない」という結論。 長く続いているお店は長く続いているだけの、人気爆発のお店は列になるだけの理由があります。例外。テレビでプッシュしたお店がいまいちなのは日本もアメリカも同じ。 少し前に、『ニューヨーク・フーディー』の似ている本を並べる、という店頭展開があり(出版社さん、ありがとうございます)、そのとき、この本に出会いました。 『NYの「食べる」を支える人々』。フィルムアート社刊行。 著者は、気鋭のノンフィクション作家、アイナ・イエロフさん。訳は、石原薫さん。綿密なリサーチと取材をもとにした、ずっしりとした本です。とはいえ、シリアスではなく、オーナー、シェフ、ウェイター、席まで案内する係(超人気店では重要なポジション)の話を掘り下げ、ニューヨークの食事情がわかる仕掛け。タイトル通り、「人」にフォーカスしています。一流どころのシェフだけではなく、刑務所で囚人のための食事を用意する人まで多岐に渡ります。前半は、世界各国から移住し、皿洗いからスタートして頂点まで上り詰めた人の話が多い。レストランの仕事は、労働時間が長く、きついです。「好きでないと続かない」という言葉がなんども出てくるように、適性がなければ続かない。 紹介されているお店(施設)は50弱。『ニューヨーク・フーディー』と重なっているのは系列も含めて5つだけ。私が行ったことがあるところは、16カ所(刑務所のカフェテリアには入れないですし)。テーマが被っているわりには、少ない感じがしますが、ニューヨーク市には1万の飲食店があるのだから、高確率かと思います。移民が持ち込んだ故郷の味をコアの部分は守りつつ、素材や料理法をアップデートして(健康的にして)広まっているのが、ニューヨークの食の醍醐味。僭越ながら、私もその部分を伝えようという意図がありました。イエロフさんのこの本は全編、その話です。 この本は、ニューヨーク好きの人はもちろん、板前さんやシェフ、飲食店の経営者の方にぜひ読んでほしいです。国や文化を超えて、すごくわかる部分があるはず。巻末の用語説明も勉強になります。 おまけ。ゴールデンウィークから夏にかけて、ニューヨーク旅行に行く方には拙著『ニューヨーク・フーディー』をおすすめします。電子書籍もあります。 本物はだれだ!  ... Read More

2018年ブルーノ・マーズ&ビヨンセ観察記

「仮に、1曲も知らなくても絶対に楽しめるステージを見せるアーティストが、ビヨンセとブルーノ・マーズ」と私は常々、言ってきました。そのふたりのパフォーマンスをライヴとストリーミングで見られた2018年4月第2週末、贅沢でした。 4月14日、人生3回目のブルーノ・マーズのコンサート。日本で観るのは初めて。チケットを取るまでが大騒ぎで、初めて乗った電車が大幅に遅れて車内が殺伐となったこともあり、さいたまアリーナに到着したときには、すでにぐったり。でも。ベースボール・シャツに身を包んだブルーノが“Finesse”と歌い始めたときに、疲れもぼっち参戦のつまらなさも吹っ飛びました。私は『Unorthodox Jukebox』の方が『24 K Magic』より4割り増しで好きなので、前回、ブルックリンで観たときの方がわれを忘れる感じがありましたが、それでも、踊るは歌うわ大騒ぎ。最初に、不満をふたつだけ。ミュージシャンのNBAのユニフォームのサイズ感がおかしい。あのピッタリ感は、選手に見えてしまう。90年代ファッション(街着)をイメージしているなら、オーバーサイズ気味にしてほしかったわー。それから、相棒のフィリップ・ローレンスがいなかった。なぜ。なんで。アリーナ後方から目を凝らして探しちゃったじゃないか、フィリップ。
(左からふたりめがフィリップさん。2016年のスーパーボウルのハーフタイム・ショウ。iPadで思わず撮った間抜けな写真)
  『24 K Magic』は1ミリの隙もない、シームレスなアルバムです。初めて聴いたとき、80年代後期〜90年代初期のR&B、テディ・ライリー/キース・スウェット/ボビー・ブラウン/ベイビーフェイス+α全体をジャックしていて「そう来たか!」と驚愕しつつ、あ、これはあの時代に衝撃的だった、ディスコではなくヒップホップもかかるクラブ向きのR&Bをそのままそっくりステージに持っていくための作品だな、と合点が行きました。 もともと、古い音楽の要素を取り入れるのが上手なブルーノが、さらにわかりやすい形で特定の年代のスーパーヒット曲の要素をリメイクしたのが、セカンドからのシングル、“ Locked Out of Heaven”でした。80年代のニューウェイヴをもっと黒くしたような音で、ブルーノ本人は「ポリスを意識した」と言ってましたね。私はザ・パワー・ステーションぽいな、と思いました(調べてねー)。それから、マーク・ロンソン名義の“Uptown Funk”で70年代に遡って爆発。「俺らの“Oops Upside Your Head”に似ている!」とチャーリー・ウィルソンさん率いるギャップ・バンドの面々に怒られてクレジットを直す1件はあったものの、見事に2016年のグラミー賞のレコード・オブ・ジ・イヤーを受賞。 思い返せば、この辺りでサードアルバムの方向性が固まっていた可能性が高い。でも、私はボケーっとセカンドアルバムを聴き込んでいました。それもあって、ライヴで圧巻の歌声を着替えた“Treasure ”と、バラッドの“When I Was Your Man”が一番、響きました。“When I Was Your Man”みたいなストレートすぎる本音を、そのまま歌うブルーノが好きなのです。「俺が君にしてあげるべきだったこと、新しい彼氏がちゃんとしてくれているといいけど」って。 失恋して男を上げる稀有なタイプ、ブルーノ・マーズ。 ああ。セカンドとサードで は音楽性よりも描いている男性像が変わっているのが、大きいかもしれません。『24 K Magic』に出てくる男性は上から目線でモテモテイケイケで、ええ、こうやって書いても気恥かしいほどの、ちゃらい人。セカンドまでは、一途な恋愛ソングが多かったのにね。「変わっちまったな!ブルーノ!!」と内心。そういえば、アリーナのスタンディングにはそういうタイプがちらほらいたかな。最後はピュア時代の“Just Way You Are”で締め。なんだかんだアメリカも整形美人が勝ち上がっている昨今、「どこも変えないで/そのままで完璧だから」と歌うこの曲は、シンプルなようで勇気と男気に満ちています。 映像中継のビヨンセ・イン・コーチェラ、ハッシュタグ的にベイチェラについてもちらっと。同時中継で見たのは半分だけ。それでも「世紀のパフォーマンス」 であるのは、登場時にすっと了解できました。ヌビアン・クィーンやブラックパンサー風といった今まで何度か見た出で立ちに加え、「黒人大学のチアリーダーかと思いきや実は学長」という新たな設定が加わって、2016年『Lemonade』以来、ひたむきに黒人性をより強調してきた方向性が、ひとつの完結を迎えて、すばらしかった。
(これもスーパーボウルのとき。実はコールドプレイの時間だったんですけど。クリス・マーティンさんへの好感度が上がりしました↑ エゴがない人だわー。コーチェラでビヨンセの応援をしているようで、結果的に邪魔をしたリアーナちゃんは見習ってほしい)
  歌唱力、ダンスの切れ、美貌、計算され尽くした衣装。 ビヨンセは、ここ2年でマイケル・ジャクソンと肩を並べました(当社比)。 『Off The Wall』や『Thriller』ほどの超絶傑作、ゲーム・チェンジャーとなる作品は、まだ作っていません。一方、マイケルのようなスキャンダルも、整形依存のような弱点もない。ビヨンセに必要なのは、クィンシー・ジョーンズみたいに総合力のあるプロデューサーかも。Don’t get me wrong、『4』も『Lemonade』もすごいアルバムですよ。ただ、『Off The Wall』と『Thriller』は、万里の長城みたいな、ピラミッドのような、「どうやって作ったの、それ 」と見上げるしかないアルバムなので。作品の真の偉大さは時間が証明するので、ビヨンセにはまだ時間があります。 ビヨンセは、旦那のジェイ・Zとともに「Bay-Z大会社」とも呼べる鉄板のビジネス形態を築き上げ、おそらく、テレビ局やグラミー賞よりも重要で力のある存在です。無敵。ものすごーく頭のいい人たちだから、大金持ちで天才、すべてを持っている姿を見せるだけでは反感を買うのはわかっていて、ちょいちょいリリックやドキュメンタリーで「悩んでいる、フツーの私たち」を伝えてきます。その悩みは、本物でしょう。ただ、存在としてすでに「超人」の域に達している。共感したり反論を唱えたりする相手ではなく、ひれ伏すのみ。 私が大好きだった、怖いくらい美人で太ももが立派すぎる、冗談が通じないところがおちゃめなデスチャのビヨンセは、もういない。それがよくわかったパフォーマンスでした。畏敬の念を覚えながら、興奮しながら、どこか寂しさを感じる時間でもありました。いまのビヨンセには、ブラック・パワーと歌の力で世界を少しでもまともな方向へ揺り戻す、という使命があり、本人もそのために全身全霊でパフォームしています。もう、世界を救うのはワカンダ人かビヨンセか、というレベル。 超人でありスーパーヒーローであり、その分、現実味もない存在なのです。 これからは、ブルーノとビヨンセの両巨頭を素直に見上げて生きていくことにしましょう。いや、それしか残された道はない。ラーメンをすすって曲を書いていたブルーノと、2回もメジャーデビューをつぶされて必死だったビヨンセ(とディステニーズ・チャイルド)の若かりし面影を心の片隅に抱きながら。... Read More

Sounds of Blacknessって知ってる?

ビルボードライブTOKYOでサウンズ・オブ・ブラックネスを見てきました。 決して派手ではないけれど、いまのブラックミュージックの屋台骨を支える重要な大御所、かつ大所帯のグループです。ゴスペルを土台に、リズム&ブルーズ(あえて)やファンク、一級のポップスまで聴かせるスタイル。半世紀近いキャリアがあり、アルバムをリリースした90年代からは全世界で活躍しています。 ブルックリンのフリーコンサートで見た時は、「ハレルヤ!」色の強い、黒人教会からそのまま出てきたようなステージでした。お客さんも教会の文化をよく知っている人たちだから、一体感がすごかった。私は少し、疎外感があった覚えがあります。 六本木でのステージはもう少しこなれていて、「Hold On,」、「Africa to America」といった自分たちの代表曲から、スライ&ファリミーストーンやプリンス!(さて、どの曲でしょう。プリンスの曲はハイライトなので明日行く人のために伏せておきます)の曲まで。7人のバンド、8人のヴォーカル、兼任ひとりという贅沢な布陣で、黒人音楽に詳しい人はもちろん、あまり知らない人も楽しめるステージ。 特筆すべきは、(ほぼ)メインヴォーカルのジェームシア・ベネット。ほぼ、と書いたのは曲によってリードを取る人が変わるから。ジェームシアは、アン・ネスビーさんの娘さんなんですね。アン・ネスビーはサウンズ・オブ・ブラックネスの元ヴォーカリストにして、ソングライターとしても有名。グラディス・ナイトやパティ・ラベルへ曲を書いています。それから、ビヨンセが出演したゴスペルを題材にした映画「ファイティング・テンプテーションズ」の原案者でもあります。 ジェームシアさんに話を戻すと、とにかくその迫力ヴォイスがすごい。ほかのヴォーカリストとの掛け合いもすばらしいので、明日、行ける人はぜひ。 それはちょっと難しいかな、という人は「ファイティング・テンプテーションズ」を週末に観るのもいいかな、と思います。 もう15年も前の作品なんですねー。ビヨンセ若い。  ... Read More