シャバ! 様!!

時差がないところから(ジャマイカとは1時間ありますが)帰って来たのに、先週末は時差ぼけ状態だったという。おかげで、ベレス・ハモンドのニュージャージー公演に行き損ない、パスを取っておいてくれたプレス担当の人に2回も怒られて、このまま顔を見合わせる度に叱られそうです(私が悪い)。同夜にあった、Tek-9 VS Innocentも相当おもしろかったらしいのですが、私は久しぶりだった自分のベッドにしがみついている始末。

気を取り直して、月・火はモーガン・ヘリテッジ2daysに愛しのデジイチ君(名前をつけたいくらい、大好き♡)と馳せ参じました。この件は、また改めて。

で、木曜日。

9/1-9/3まで、バークレー・センターで行われるCarribean Fever Irie Jamboree Music Festivalのプレス・カンファレンスに行って来ました。
なんでやねん、級のながーい名前がついているのは、WBLSの名物DJ、ダーヴィッド・リーヴァイがバークレー・センターで始めたカリビアン・フィーバーと、ずっとクィーンズで行われていたIrie JamグループのIrie Jambreeが一緒になったから。

サクッとコンセプトを説明すると、初日の金曜日はフレンチ・カリビアン(西インド諸島のフランス語圏)。ズークのカッサヴとハイチ出身のワイクリフ・ジョンなど。土曜日の「カーニバル・マニア」はソカ・ナイト。最終日が、「アイリー・ジャンボリー」でレゲエ・ナイトです。
レゲエはダミアン・マーリー、シャバ・ランクス、ケイプルトン、アイ・オクテーンに、カンファレンス当日にサンフェスのダンスホール・ナイトを持って行ったレディ・ソウが加わるとの発表がありました。
いやー、楽しみだっ(って仕事モードばりばりでしょうけど)。
クラウン・ハイツの新スポット、Milk Riverの記者会見で、さすがの存在感だったのが、シャバ様。

記者会見でも、お話/パーティー好きなカリブ系メディアの人は全然気にしないで私語ばかり。司会が何度も「静かにして!」と注意しても聞かず。
それが、シャバ様が出て来たら、やっぱり黙るんですねー、みんな。

で、2分くらいDJしてくれるエンペラー。

シャバといえばA$AP MOBのA$AP Fergが、タイトルがそのまんま“Shabba”という曲を作って、再び注目を浴びているところ。

ジャマイカでも話題になったと、アイシャハウスのユミさんも言っていました。

A$AP Rockyは24才。シャバが一番当たっていた頃は、ギリギリ生まれてたけれど、おしゃべりもままならなかった年のハズ。
最後に本人が出て来るのも面白いですが、金歯や当時のファッションをふくめ、セックス・シンボルだったシャバを、ちょっと揶揄してラップしているのは、どうなんでしょう、うれしいものでしょうか。

せっかくなので、当人に感想をズバリ聞いてみました。

「そりゃ、うれしいよ。自分のジャンルでは誰もしてくれなかったことをやってくれたんだから」

それから、「俺の一番下の息子が彼らとつないでくれたんだ」とも。そっかー。

有名人の名前をそのまま曲名にするのは、ジェイ・Zの最新作『Magna Carta Holy Grail』(これも長いぜ)に“Tom Ford”もあって、流行りのようです。
でも、私が思うに、この手法というか、作戦の第一発目のオリジネーターは、人気DJ, A-Trak率いるDuck Sauceの「Barbra Streisand」。2010年のフロアー・ヒット。レゲエ・ファンには馴染みがないかもしれませんが、A-Trakが仲間とやっているフールズ・ゴールドは、ブルックリンの拠点とするダンスミュージックの優良レーベル。

曲に話を戻すと、カニエ・ウエストやファレル、DJプレミア、ダックダウン一派、ザ・ルーツのクエスト・ラヴなどなど、ヒップホップ界の人気者が出て来て「バーブラ・ストライサンド」と、ひと言だけ言うヴィデオはアイディア賞ですね。

ちなみに、バーブラ・ストライサンドはアメリカの大女優/大シンガー。日本でだれを引き合いに出せばいいか難しいですが、歌唱力と大物感、という点で美空ひばりかもしれません(あ、これも通じないか)。その大アイコンと同じように、丸ごと1曲のテーマになってしまう、シャバ・ランクスは、やっぱりすごい存在なのです。

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