Etana, SnoopのReggae Music Again

エターナのインタヴュー記事が24/7さんのサイトにアップされ、最後にこのブログに飛ぶように配慮してくれているので、慌ててアップデートします。あ。インタヴュー、ぜひ読んでくださいね。

ここでは裏話を。

これが、インタヴュー中の風景です。
斜め後ろに座って、iPhoneを突き出して……みたいな。
途中で警官に止められ、エターナがとっさにナイラちゃんを自分の体に引寄せたのがとてもママらしかった。

旦那さんのアンドレ。気の強いエターナとお似合いのおっとりした人。リタ・マーリーが、ボブの伝記映画で言った「私は肌色の黒い、体の大きい人と一緒になりたかったから、最初、ボブは眼中になかった」という言葉を思い出しました。たぶん、ジャマイカ人として一番モテるタイプじゃないかな。
さすが、エターナ。ベイビーのナイラちゃんの顔は意図的にこの角度にしています、ハイ。新作『Better Tomorrow』は、エターナの歌声も、シェーン・ブラウンによるレゲエを知り尽くしたトラックもすばらしい。

ほとんどの曲にR&Bでいうところの(レゲエでもいうのかな?)B-Bridge、転調する箇所があって、そこがダブになったり、フェラ・クティ張りのアフロ・ビートになったり。実は、トラックにがっつり「レゲエ・ヒストリー」が詰まっているのは、話題のスヌープ・ライオンの『Reincarnated』も同じ。この取材ふたつが立て続けにあったので、先祖帰りというか、こういう作り込んだレゲエがまた流行るのかなぁ、と楽しみにしています。

『Reincarnated』もディプロが暴れてますよ。ドレー・スカルやほかのプロデューサーもいい仕事をしていますが、ほとんどの曲に「ディプロ印」がバーン、と押してある感じ。ただ、個人的には1曲だけSuper Dupes(はい、ブラック・チャイニー!)が作ったガンジャ賛歌、それもカリー・バッズが参加している曲が、かーなーりグッと来ました。LAの超一流スタジオで聴いてしまったので、若干底上げされていますが(リスニング・セッションって、音が良過ぎるか悪過ぎるかどちらかしかないです)、ちゃんとステレオで聴いてほしい作品。

そうそう、クロニクスの記事で「レゲエに選ばれた」出来事があった、って書いたじゃないですか。あれ、スヌープなんです。前の夜に「スヌープ・ライオンさんどうしよう」ってふと思ったら、次の日にMISS LILY’Sで映画のプロデューサーさんに紹介されて。そのまま取材する話になって(これは、おかまいのFREMAGAに載っています)、プロジェクトの全容が見えたあたりでソニーから連絡が来て……。

「スヌープ・ライオンさんどうしよう」を解説すると、二木崇さんが亡くなられて以来、レゲエとヒップホップ両方を書く音楽ライターが私以外あまりいないんですね(若手の方でいたらごめんなさい。知っている限り、です)。だから、話は来るだろうなぁ、でも、なんちゃってレゲエだと困るなぁ、って思っていて。

先行シングルの“LA LA LA”がケン・ブースの名曲“Artibella”使いだった時点で大丈夫、とは思っていましたが、2013年にこんな豪華なレゲエ・アルバムを作ってくれただけでも、スヌープさん、ありがとう、と私は思っています。非ジャマイカンのレゲエ・サポーターの一番新しい人(その前に、ジョニー・ナッシュ、クラッシュやローリング・ストーンズ、セルジュ・ゲーンズブルグがいますよね)、とライオンさんに伝えたら、本当に嬉しそうでした。

まぁ、毛皮を着て登場したので、ラスタファリズムはあくまで「参考に」ってコトだとは思います。

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