フェイス・エヴァンスについて知っておきたい5つのこと。

先週の水曜日。エリカ・バドゥの魔術にかかってきました。そして、次が90年代を彩ったもう一人のR&Bディーヴァ(←あえて)のフェイス・エヴァンスの登場です。って、とっくに日本に着いているし! 遅!

今世紀に入っても『Faithfully』や『The First Lady』など素敵なアルバムを出しているので、90年代だけでくくっては失礼ですが、やはり当時の印象はとても強いです。「バッドボーイのファースト・レイディー」という触れ込みが鮮烈で、最近の90’sリヴァイバル・ブームのフェス系コンサートでもよく紅一点で登場しています。

フェイス・エヴァンスについて知っておきたい5つのこと、行ってみましょう。

その1。95年のデビュー作『Faith』を出したのとほぼ同時に「出会って8日目」でノトーリアス・BIGもといビギーと結婚。ヒップホップ激戦区だったブルックリンからガーンと出てきていきなりトップまでぶち上がったビギーが相手だったから、もう大騒ぎ。ジェイ・Zとビヨンセが出てくるまでは、ヒップホップとR&Bのビッグ・カップルといえば、この二人でした。二人で毛皮を着てキャデラックに乗っているVibeの表紙は、伝説でしょう(下の写真では毛皮が写っていないヴァージョン。見開き2ページ展開)。

その2。ニュージャージー州ニューアークの出身。お父さんが白人ですが、全く関わりがないそうで、「育った環境から行って、私は100%黒人」とは本人の弁。ホィットニー・ヒューストンやローリン・ヒルも近所の出身ですね。これだけ歌える人が出てくるのは、教会の聖歌隊(クワイヤー)のレベルが高いことが関係あるように思います。

その3。22歳と21歳という若いカップルだった上、売れっ子同士だったので、結婚生活はすぐにすれ違いになりました。「真っ黒で、めちゃ醜い(black and ugly as ever)」「One More Chance」で自虐的なラインを披露したビギーですが、実はすっごいモテ男。リル・キムやチャーリー・バルティモアら、「ビギーの彼女」を売りにして有名になったフィメイル・ラッパーが続々と出てきました。「One More Chance」のヴィデオでベッドに横たわっていたフェイスも、たまらなかったはず。でも、彼の子供を産んだのは彼女だけですし、やはり運命の人だったのでしょう。長男はお父さんにそっくりで、映画『ノトーリアス』でビギーの幼少期を演じています。

その4。彼の死後、レコード会社のエグゼクティブ、トッド・ラッソウと再婚。さらに2人に息子をもうけています。パフ・ダディから離れた後も、優秀な男性がそばにいたため、いい作品を作り続けられたのでしょう。その人とは2011年に離婚していますが、周りの意見をきちんと聞けるタイプのシンガーなのでは、と思っています。それはそれで、強みですよね。R&B界は気が強い女性ばかりだから、希少ですらあるかも。

その5。悲恋や失恋の曲も多い人ですが、「いい女」モードの曲が特にいいです。「Soon As I Get to Home」の歌詞とか<プロ彼女>を超える<スーパープロ彼女>というか、ファム・ファタールでありつつ、支える女でもあるという。切なく、愛らしい声質がピッタリのどストレートな「I Love You」もここぞ、という場面でかけたい曲です。

 

正直なところ、私は最盛期のバッドボーイはあまり好きではなかったのです。Hot 97とか、ヘヴィロテが過ぎて洗脳商法かーいって思っていました。ビギーの追悼曲「I’ll Be Missing You」もあざとい気がしたなぁ。でも、フェイスは別。ディープな思い入れがあります。今年出た、ビギーとヴァーチャル共演アルバムもなかなか強力ですよ。それこそ、すっごい90’sマナーですが。

明後日のSoul Campと、来週のビルボードライヴ東京の情報ページのリンクを貼っておきます。アゲイン、遅すぎ。

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