なんか、去年から似たようなリディムが多くないですか、ダンスホール。
ここまで来ると、レゲエ自体が友達というか、恋人というか、「一緒に生きている」存在なので、こういう時期は「あー、今、気が合わないのね」くらいに考えるようにして、じゃあ、昔のあなたを思い出しますか、とばかり古いレゲエをかけるのですが、やっぱり、
「ねー、この曲どうしてヒットしているの?」
という疑問が出てしまうのは、職業柄よろしくないわけで。「お。新しい、これ」と思ったの、コンシェンスの“Do Sumn”くらいだし。あの曲の破壊力はすごい。トラックを作ったWard21はやっぱり鬼才。実は、彼らのアルバムは日本で出ているので、まだ聞いてない人は要チェックです。
ダミアン・マーリーの“Affairs of the Heart”もビッグ・チューンだけれど、あれはダミアンの歌声がレゲエだからレゲエになるだけで、ドラム・パターンで判断するとトラックはちょっと違う。逆に言えば、ジャマイカ人およびレゲエ・ファンの許容範囲が広がったことを示す曲かもしれません。9年くらい前は、ウェイン・ワンダーの“No Letting Go”でさえ、「レゲエらしくない」っていう議論があったんですよ(遠い目)。
あ。話が逸れてしまった。
でも、今回ジャマイカでサウンド・システムの取材をして、ダンスに行きーの、ウォーターハウスでのスピーカー設営に出向いてテーブルによじ上って写真を撮りーのしているうちに(「Yu really wanna do it?(お前、マジか?)」とジャマイカ人に呆れらました)、なんかこう、自分の中で「カチッ」と鳴るものがあって。
レゲエで書くこと、いっぱいあるわって。
とりあえず、今回の旅で一番面白かったショットを。
最近、話題のDJ、Chi Ching Chingの「俺を撮るな―」ポーズ。