マライア様 さいこう

再考&最高

のダブルミーニングでいきます。

マライア・キャリーの来日まであと数日。説明不要のスーパー・ディーヴァ(久々にこの言葉使ったわ)、48歳になっても超高音のソプラノ・ヴォイスを轟かせているとか、やはり超一流です。おっと、一文に「超」を3回も使っちゃった。反則。

高い声って、ふつう出辛くなるんです、年齢を重ねると。

 

来日記念ベスト盤。胸元がザ・マライアさんです)

90年前半に全世界的第一次マライア・ブームが起きたとき、私はそこまでファンではなくて。曲もメインストリームのポップだったし。でも、1995年、ちょうどニューヨークに引っ越したタイミングで、ぐぐぐっとヒップホップに寄り始め、“Fantasy”のリミックスでいきなりウータン・クランのオールド・ダーティー・バスタードを招いたり、97年にパフ・ダディ時代のショーン・コムズをと組んだ“Honey”ーPVが史上最強に可愛いですーでヒップホップ・ソウルとは違う、新しいヒップホップの使い道を示したり。ついにソニー元社長、トニー・モトーラさんとの離婚して、露出度高めで弾けたあたりから、ずっと熱心なウォッチャーです。

ジェイ・Zも爆発的に売れる直前にコラボしたし、マライアさん、ヒップホップ・カルチャーを広げた貢献度、なにげに高いです。

そして、2005年、アルター・エゴの「ミミ」」になってからの“We Belong Together”。私、この曲が21世紀最高のR&Bのラヴ・ソングだと思っています。緩急のつけ方、隙の作り方を含めて完璧。マライア・キャリーは、曲作りも手がけるアーティストです。これもジャーメイン・デュプリ、マニュエル・シールと一緒に曲を作り、リリックはおじいちゃんが日本人のジョンティ・オースティンがメーンで書いているけど、マライアさんも参加しています。ピアノの音色を敷いたシンプルなトラックなのに、歌詞の情報量、言葉数が多い珍しい作り。全体の佇まいは正統派R&Bで、時折見せるヒップホップ・マナーのさじ加減がすばらしい。

中盤に出てくる、失恋したあと、気分を紛らわせるためにラジオをつけたらボビー・ウォーマックの“If You Think You’re Lonly Now”(名曲)がかかって、「いま、聴いちゃダメなやつ!」とばかりに、慌てて局を変えたら今度はベイビーフェイスがかかって崩れ落ちるところとか、数秒で傷の深さを生々しく伝えていて、何度聴いてもグッときます。ちなみに、その直後にマンブル・ラップを先取りするような節回しをすでに聞かせて、ミミ様の天才ぶり爆発。

えー。いま、気がついたんですけど、私はミミ様ことマライア・キャリーの話だったら延々とできますね。巻きましょう。

私がマライア・キャリーが好きな理由。

稀代のシンガーとしてマキシマム・リスペクトしているのは当然として、この人、面白い。

とことん、女で、絶対に髪を切らないし、プロモーション・ヴィデオでは徹底して流し目&ぶりっこ(これも死語)でファンのイメージを裏切らない。イメージを凍結させたまま、音楽はきちんとアップデートしている。

それから、何度も復活しているしぶとさにも勇気づけられます。力を入れた自伝映画『Gritter』の公開日が、よりによって2001年の9月11日にぶつかってしまい。そう、ワールドトレード・センターが倒れたアメリカ同時多発テロの日です。同名タイトルのアルバムも大コケして、まぁ叩かれていました。ちなみに、このアルバムは現在、ストリーミング・サーヴィスでは聞けないんですね。

それからの、ミミ復活。

さっき、「イメージを凍結」と書いたばかりだけど、マライアさん、女優で一度だけ大化けしています。こちら。

2010年の映画『プレシャス』での地味なカウンセラー役。ここで、わざと口ひげをつける「ブスになるメイク」をしているんです。もっさり見せた結果、本当にハーレムにいそうな女性に化けて話題になりました。原作が母親に虐待され続けた16歳の少女の実話。ヘヴィーな内容ですが、とてもいい作品なので、興味を持った方はぜひ。

恋多き女性でもある、マライアさん。タレントのニック・キャノンと双子をもうけるも、8年で離婚。2016年にオーストライアの大富豪と婚約したけれど、すぐに破棄。いまは、長年、彼女のバックダンサーを務めているブライアン・タナカ(そう! 日系人)とくっついたり離れたりしているよう。

ニック・キャノンは日本では知名度がないですが、テレビ番組の司会やプロデューサー業で成功していて、アメリカではみーんなが知っている有名人。ちょっとダサい(cheesy)なところも含めて、使い勝手がいいというか、絶妙の立ち位置にいます。お似合いだったのにな。あと、ニックはキム・カダーシアンとも付き合ったことがあって、カニエさんともごく最近、SNSでケンカ! から仲直りをしています(けっこうどうでもいい)。

さて、タナカさんは一緒に来日するのでしょうか。

ブライアン・タナカ&マライアさん。けっこう、田中君度が高いですね。

田中君、じゃなかったブライアンさん2016年の暮れから8回だけ放映された、マライアさんのリアリティー番組『Mariah’s World』にも出ていたようです。リアリティーTVは基本的に観ないようにしていたのですが、この番組は観たいですね。DVDにならないかな。

あぁ。来日公演が楽しみです!

(まじめなライヴレポはミュージック・マガジンに書きます、はい)