ニンジャマン終身刑

オリジナル・ダンガーガンこと、ニンジャマンが2009年の殺人で終身刑の判決が出ました。パロール(保護観察がついた仮釈放)までは最低25年。

ニンジャさん、76才になっちゃいますね。

息子とその友人の揉め事に巻き込まれ、殺人事件まで発展してしまった残念なケース。2009年3月16日、数人でその揉めた相手を銃を持って追い掛け回したとき、その場にニンジャマンもいたそう。直後に逮捕され、3年ほど矯正施設に入って、2012年に保釈金を払って自由の身になっていました。刑が確定していないうちは、罪人ではないので。息子をかばっただけで、ダンガーガンは関係ない、という話もありましたが、目撃者がいるらしいのでひっくり返すのは難しかったようです。

99年には銃器の保持で刑務所に入っています。その時は、出所したあと「本名のデズモンド・ヴァレンタインでゴスペルだけ歌う」と言って話題になりました。あっさり撤回しましたが。

そして、今回の事件。息子とその友達も終身刑、パロールまで15年の刑。

判決を言い渡された際、

ニンジャさんは裁判官に「よし、わかった」を意味する親指を上げて応えたそう。

そんな時にかっこつけなくてもいいのに、と思いますが、生きるレジェンドとして、親指の一本や二本、上げとくのがニンジャマン。

80年代後半から90年代初期までシャバ・ランクスとスーパー・キャットの3人でトップに君臨しました。二人のようにUSのレコード会社とメジャー契約、インターナショナル・デビューをしていないので、世界規模の知名度は低いです。

でも、ダンスホールの一時代を築いた大御所としてジャマイカとレゲエ・コミュニティーで崇められ、特にDJクラッシュの王者として、有無を言わせぬ戦績の持ち主。

あと、かなり暗いステージでも、迫力のある写真が撮れるフォトジェニックな人。

ところで、亡くなったリカルド・ジョンソンさんのニックネームがあろうことかRickey Trooper。そう、日本になんども来ているクラッシュ・セレクターのチューパーと同じ名前。偶然でしょうか。リカルドさんはまだ20才だったそうで、小競り合いが原因でも死人が出た以上、重い裁きが下るのは仕方ないです。

獄中からアルバムまで出しちゃっているカーテルの例もあるので、ニンジャマンも音楽活動ができるような気はします。この際、二人でコラボ・アルバムを作るとか。

でも、あのキレキレのステージが見られなくなるのは、レゲエ界の大きな損失です。寂しい。

(2005年くらいかな、じゅんちゃんがニンジャさんの自宅に連れて行ってくれた時の写真)

もっといいステージ写真があるのですが、ハードドライブを開ける時間が今日はないので。3回取ったインタビューも改めてまとめたいところです。

 

 

 

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