今週はラスタ・ウィーク。月曜日はクィーン・アイフリカの、本日はブジュ・バンタンの電話取材でした。
アルバム『Road to Montego Bay』のリリースは7月ですが、先行して3曲がデジタル・リリースとなったクィーン・アイフリカとは40分のガッツリ・トーク。予想通り、非常にコンシャスで素敵な人でした。トニー・レベルに見出されたのは有名な話ですが、彼女のお父さんがスカの巨人、デリック・モーガンというのは案外、知られていません。
それもそのはず、お父さんとは20才を過ぎるまできちんと会ったことがなかったそうで。それでも、デリック・モーガンが実はスカ・レジェンドの中でも飛び抜けて多くのNo.1ヒットを放っている点を指摘したら、とても嬉しそうにしていました。今は、仲良くしているそうです。お父さんとは目がそっくりですよね。
アルバムのタイトルも、風光明媚な観光地以外の顔を持っているモ・ベイについて指摘したかった、と言っていました。私も、サンフェスの時期には必ず白人の観光客男性と、年端も行かないジャマイカ人の女の子の組み合わせなど、あまり目にしたくない光景に出くわします。モ・ベイは、ある意味、キングストンよりviciousだと思う。それを伝えたら、深く共感してくれました。続きはそのうち、どこかで書きますね。
ブジュさんの取材は3回目か4回目。気分屋でマスコミ嫌いなので、質問準備の段階から言葉の選び方を慎重に検討しないといけません。それがですね、最初の3、4分は「本当にブジュ本人?」と思ってしまったほど、本日は機嫌が良くてよく喋る。
途中から、質問をはぐらかしたり、真っ向から反対したり、いつも通りの(?)ブジュ節が始まったので、「あー、本人だわ」と納得しましたが。それでも、自分なりに納得できる話が聞けたので良かったです。最新作『Rasta Got Soul』は、前作『Too Bad』がストレートなダンスホール・アルバムだったのに対してルーツ・アルバムである、という位置づけになっているようですが、私は、もっと広い視野に立ったインターナショナルなレゲエ・アルバムだと思います。トラック/リリックとも、ルーツ・レゲエに留まっていない。
ジェイ・Zが最新ヒット“Brooklyn We Go Hard”で“Boom bye bye like Buju Banton”というラインをラップしているのですが、引用しているのがゲイ・バッシングで痛い目に遭った曲のせいか、「関係ない、その曲は知らない」と言っていました。知らないワケないじゃん…と苦笑するしかないですが、シング・ジェイのトレンドについては、とてもいいコメントをくれたし、万事OK、エブリティング・アーライです。
このアルバムからも、長く聴かれる代表曲がいくつか生まれるでしょう。やはり、ブジュ・バンタンは、ジャマイカの、そしてレゲエの偉大なアイコンだという思いを強くした3月の終わりです。
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ご無沙汰してます。
クィーン・アイフリカ、アルバム出るのですね。
楽しみです。ここしばらく彼女にはまっていたので。。
ブジュもすっごく楽しみですねー
前回のアルバムはここ数年で一番好きだったダンスホール・アルバムかもしれません。
ところで、デリック・モーガンのくだり、びっくりしました。
というかこの記事を拝見するまで、デンロイ・モーガンとデリック・モーガンがごっちゃになってたんですよね。
お恥ずかしいかぎりです。
ちなみに、ググってるとデリック・モーガンが“モーガン・ファミリーの長老”
なんていう表現もちらちら見かけるのですが、それってあっているのでしょうか。。。?