BET Hip-hop Awards

昨晩、放映されたBET Hip-Hop Awardsは、主婦向け雑誌の「家族4人の食費をひと月1万円で!」といった「何をどうしたら実現可能なんだ?」と素直に感服してしまうスーパー節約術のような内容でした。

だって、2010年10月にヒップホップ界の勝ち組を(一応)決める番組なのに、ジェイ・Zとエミネム、ドレイクが不在。新作/新曲をプロモートしてもいいタイミングのカニエ・ウエストとT.I.も不参加。つまり、横綱が全員休場した大相撲(なんか、比喩ばかり続いてますが)。初挑戦だった「揚げないトンカツ」を果敢にも食べに来てくれた友達と一緒に見ていなかったら、なかなか辛そうな内容だったのですが、アウォード・ショウとしての役割を果たしたかどうかはともかく、思いがけず面白かったのです。

司会はマイク・エップス。『フライデー』シリーズほか、名わき役が多い人です。この人のlow keyぶりが逆に全体のトーンとマッチしていて、スリック・リックやシャイニー・スーツ時代のP・ディディ(ハリウッド的な意味でのAリスト・スターは彼のみ。そのせいか、大張り切りでした)の衣装を着るなど、いい感じで笑いを取る。

復活パフォーマンスのMCハマー(!!!)にデジタル・アンダーグラウンド(締めが2パック・シャクールのトリビュート)もなかなか見られない分、盛り上がってしまったし、ジム・ジョーンズ/キャムロン/ジョエルズ・サンタナが揃ってのディプセット・リユニオンもNY住民としては嬉しい光景でした。
一番、グッと来たのはDJプレミアのグールー追悼スピーチ。ドクター・ドレーも凄いですが、もっとも人望のあるプロデューサー/DJとなったら、プリモになるのではないでしょうか。

ちょっと面白かったのが、何かのファウンデーション(チャリティー基金ですね)の宣伝の録画ででてきたコモンがフォート・グリーン・フェスティバルのときと同じ縞のポロシャツを着ていたこと。そんなにお気に入りなのかしら。
賞はひとつももらえなかったけれど、B.o.Bの“Don’t Let Me Fall”のパフォーマンスも素晴らしかったです。SOB’sで観たときは、歌もラップも中途半端な気がしたのですが、すっごい練習したのか、それとも私が観たときがたまたま調子が悪かったのか、昨夜、ギターを抱えて歌の部分もラップの部分もひとりで演じ切る様は、まさに「新世代のパフォーマー」という感じ。彼はたぶん、昨日のパフォーマンスで株を上げたと思います。
一番多く賞をもらったのは、最優秀CDを含めて4つ受賞したジェイ・Z。不在が存在感を際立たせる皮肉な結果に。ニッキ・ミナージもふたつもらってましたね。写真は、ひとつくらいあげて欲しかったB.o.B.。

$池城美菜子的紐育日記~Minako Ikeshiro' s NY Journal

 

革新性から言って、逆にグラミー賞はイケるかも知れない、と早めの予言をしておきましょう。
頑張れ、B.o.B

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