マライア・キャリーはやはり妊娠してるとのニュースにひと安心(?)。先週はエイモス・リーや日本のBoom Boom Satelliteなど、呼ばれるままにいろんなライヴの足を運んできました。
知らず知らずのうちに、ブラック・ミュージック専門の看板が定着してしまった私ですが、Massive AttackやTricky、Asian Dub Foundationなども大好きで、BBSも聴くのです。
今週はネリーとキッド・カディのリスニング・パーティーに招かれたのですが、火/水と連続していたため、さすがに両日はムリ、悩んだ末、カディ君の方に出席して来ました。ネリーも久しぶりだったので、見たかったのですけどね、締め切りが多い週なので仕方ないです。
カディ君のセッションは、SohoのハズレのDon Hill’sにて。ライヴもできるクラブ・ラウンジで音質はバッチリなので、曲がしっかり聴けたのが良かった。以前からハッ○好きを公言しているカディ君の2作目『Man On The Moon ii /The Legend Of Mr. Rager』は内省的でダークだったファーストからさらに奥まって、ダウナー。
それこそ、ストレートなヒップホップよりトリッキーが好きなあなたにどうぞ、という曲も多かったのです。ドレイクがメランコリックなラップで当てているので、俺はアンビヴァレントな方向に行くぞ、ということでしょうか。って、あんまり気にしないで自分が好きな音楽を追求している気もしますが。
最後のあいさつで、05年に住むところがなくなりそうになり、プロデューサーのDot Da Geniusの実家のソファで寝ていたら、ナイジェリア出身のお父さんが出て来て、「しばらくここにいていいから」と言ってくれ、そのひと言がなかったらクリーブランドに戻ってしまって今のキッド・カディはいなかったかもしれない、とのすてきなエピソードを紹介してくれたのですが……。
もっと長かったお父さんのすてきな言葉を、アフリカ訛りでマネしたものだから、「ジーン…」というより爆笑になっていました。やっぱり、華もあれば、実力もある。さすが、HBOのコメディ・ドラマ『How To Make It America』にも出演しているだけあります。まぁ、最初のインタヴューですでにラッパー引退→俳優専念を予告していた人ですからね。
オシャレでも知られるカディ君のこの夜の装いです。
グレーonグレーに黒いジーンズ プラス光り物。気になるのは、相変わらずほっっそいこと。腰から下の細さがラッパーというよりロックンローラー。“Marijuana”というそのまんまのタイトルの曲もあったし、お酒も好きそうなので理由は察しがつくのですが、とにかくもうちょっと食べた方がいいのでは、とこちらもまた相変わらずおせっかい番長になってしまいました。