アメリカのカーリー/ウェービー(くせ毛)事情

先日、下記のツィートがバズリました。つぶやいたのは竹永ヒロ氏。ゆるい意味で、元同僚(かな? 竹永さんが新聞社に勤めていて、私は嘱託の編集者でした)。ふたりの息子と素敵な奥様と一緒にニュージャージーに住んでいます。

これ、解説します。多人種が暮らすアメリカでは、実はストレート・ヘアーの人より、ゆるい癖がある人〜もしくはアフロ・ヘアーに代表されるかなりカーリーな髪質の人がずっと多いのです。コケイジャンの女優さん、たとえばサラ・ジェシカ・パーカーやジュリア・ロバーツも役柄によってはくせ毛を活かしたヘアースタイルにしていますよね。

そのため、いかに綺麗にウェーヴやカールを出すか、というメソッドが編み出されていて、髪質やカールの強さによって使うシャンプーや整髪料が違うのです。アメリカのスーパーのヘアケア売り場がものすごい品数があるのは、そのせいです。

2Cや4Bという数字は、カールの強さ。2がウェーヴィー、3がカーリー、4がコイリー(coily)でそれぞれさらに3つのカテゴリーに分けます。この分類を始めたサイトのページを張っておきますね。

強さはともかく、くせ毛は乾燥毛なので、ストレートの人と同じシャンプーを使うと大変なことになりますよ、という絶対条件のもとであれこれメソッドを編み出しています。本もたくさんあります。

私はこの分類でアジア人にしてはかなり強い2Cくらい。なので、かれこれ10年以上、自分で研究を重ねていまして。僭越ながセルフィーです。

9年前、ニューヨークでかなり真面目にくせ毛メソッドをやっていた頃の写真。地毛です。

コツはいろいろあるのですが、アメリカと日本は湿度がだいぶ違うので、向こうのやり方をそのまま使えないのが悩みです。

いまはこんな感じ。かなり弱気。

日本でもくせ毛に優しいシャンプーは見つけたのですが、とにかく美容院選びが難しい。「くせ毛をなるべく綺麗に出して、かつ髪型全体を広げないようにする」という発想、日本にはないので。

実は、本1冊分くらいの「くせ毛メソッド」に関する文章はもう書いています(そういう本、出したかったの)。興味がある人が多かったら、少しずつ公開しようかな。とりあえず、日本でもバイレイシャルの人向けのプロダクトを入手できるようになるといいな、と思っています。

頭の写真は、大大好きなVenierosのチーズケーキ。