Chance The Rapper 『The Big Day』大コケの理由

アルバムワーク。

#プレ花嫁、#HappyWeddingDay、#HeppyEverAfter。人生で唯一、「主人公ですから!」と胸を張って周りのみんなに祝福してもらえるのが結婚式。SNS上でも同じで、結婚報告のポストがあれば、みな瞬時に温かい気分になり、祝福代わりの「いいね!」の嵐。‥‥1回めまでは。つい、調子に乗って結婚式、披露宴のポストをくり返し載せてしまうと様子が変わってくる。ウェディングハイなんだろうな、とはじめは寛大に受け止めていた気持ちが冷めて、ハネムーンのポーズ取りまくりの写真あたりで、スルーする人続出。SNSあるある、ですよね。... Read More

ジェイ・エレクトロニカ 衝撃デビュー作『A Written Testimony』

2020年はもう何が起きても驚かない、と思っていた3月13日の金曜日。あっさり、びっくり仰天しました。ジェイ・エレクトロニカが、あの、10年以上も出す出す詐欺を続けていた、2007〜08年当時は最恐MC登場と噂され、エリカ・バドゥとつき合い、その次によりによってロスチャイルド家の娘さんと交際してイギリスに移住し、そのあいだも「出す出す詐欺」を続けていたジェイ・エレクトロニカが、とうとうデビュー・アルバムを出しました。もうね、待ちくたびれて、彼に関しては「パトラッシュ、もう疲れたよ、なんだかとっても眠いんだ‥(パタリ)」状態でした、私。... Read More

最高のクズソング2トップ 歌詞解説Pt.1 070Shake

ここのところ、本来の自分を見失いそうなほど、まじめな原稿をまじめに書き続けてしまいました。このブログでは、自分も読む人も息抜きできるよう、最新クズソングと2010年代最高のクズソングを愛を込めて訳し、解説しようかと。「クズソング」を定義すると、「自分の弱さ、ダメさ加減を包み隠さず歌っている曲」になります。クズソングの名曲は、なぜか一緒に歌うとスカッとします。... Read More

Ye 全曲解説。

『DAYTONA』と『Testing』で諸手を上げて、嬉しさのあまり、そのまま左右に振ってしまうようなヒップホップ・ウィークを過ごしたあと、カニエ・ウエストからド級ストライクな『Ye』が届きました。両手を上げて油断していたから、お腹のあたりでまともに受け止めちゃった。痛いってば。カニエ、まっすぐすぎる。 『DAYTONA』が出たところで、本題に入る前にプッシャ・Tとドレイクの件。ビーフの戦法が姑息だからプッシャ君に腹を立てたけど、それと作品は別。アルバムは好きでよく聴いています。大体、アルバム・リリース前後のビーフとか、ただの炎上商法でしょう。いちいち反応したくないんだけど、ドレイクと近いプロデューサー、Noah40が患っている多発性硬化症をディスソング「The Story of Adidon」で挙げているから。北米ではよく聞く病気で、「MS」だけで通じるほど。闘病している人、周りの人の気持ちを考えたら、これはアウトだと思う。全米多発性硬化症協会がプッシャ君に正式に抗議したから、反省してくれますように。ハイ、この話はおわり。 って、昨日ここまで書いたら、今朝になってニューヨークのフェス、ガバナーズ・ボウルでプッシャのパフォーム中に観客がリリックと関係なく「fxxk ドレイク」とチャントし始めて、プッシャが堪りかねて止める映像が回ってきました。ドレイクって定期的に笑いものにされるから、今回もその延長だとは思うけど、「叩いていい」という流れになると一斉に叩く傾向って世界共通なんですね。いやな世の中です。そこまでファンじゃないけど、今回ばかりはドレイクと一緒に嗤われた方がましだな。   さて、『Ye』。最初に聴くとき、新しいアルバムを聴く楽しみより、「大丈夫かな? またヤバいこと言ってないかな?」と不安が先にきたのは私だけではないのでは。いま、私たちはカニエを失うわけにはいかない。戯言は全部忘れるから、また超絶かっこいいヒップホップを聴かせてほしい。私を含む勝手な消費者、ヒップホップ・ファンの本音はそこでしょう。 そして、蟹江西大先生、ちゃんとわかっていました。 アートワークの文字。   I hate being Bi-Polar, it’s awesome(躁鬱でいるのは辛く、最高だ)   ‥‥‥‥最高なら、いいか! (ムリしてます)   安定の超絶トラックに、いつも通り(精神的に)不安定なカニエ節を載せていて、たしかに最高です。ところどころ出てくる不穏な言葉さえ、エンターテイメントとして昇華していて、天才すぎます。   解説しますね。   1.I Thought About Killing You 1曲目は、スポークン・ワードとモノローグの中間みたいな曲です。 “Today I seriously thought about killing you/I contemplated, premeditated murder/And I think about killing myself, and I love myself way more than I love you, so「今日本気でお前を殺すことを考えたんだ/よくよく考えた 謀殺について/それから自殺も/でも お前を愛する以上に自分が大事だから」 いきなり自殺願望があったことを告白。このヘヴィーさが、アルバム全体の底に流れています。「お前」が誰を指すのか。世間なのか。味方になってくれなかった仲間たちか。それとも、その「お前」も彼自身なのか。 私は、自分との対話だと思いました。後半はメロディアスで酔っているようなラップに展開。 How you gon’ hate? Nigga, we go way back to when I had the braids and you had the wave cap” 「なんで嫌うんだよ/ニガ 古い付き合いなのに 俺がまだブレイズをしていておまえはウェイヴ・キャップを被っていた」 うーん、またジガさんことジェイ・Zのことかなぁ、って深読みしたら歌詞サイトのジニアス(本稿の英語詞はここから引っ張ってます)も同じこと書いてました。みんな気づくんですね。ウェイヴ・キャップってドゥーラグのことか。シカゴあたりはウェイヴ・キャップって呼ぶのかな? 短くても絡まりやすい縮れ毛を、枕との摩擦から守るために被るもの。黒人女性はスカーフやナイトキャップを被りますね。 「自分を愛せないからおかしくなったんじゃない、俺は自分が大好きだから それは当たらない」とも。うん、知ってた。彼ほど自己愛が強い人は珍しいと思います。 最後の「お前らカニエの話ばかりじゃないか」は事実ですね。その通り。   2.Yikes 00年代後半のカニエを思い出す、ちょっと懐かしいタイプのトラックです。「ヤイクス」は「オェッ」とか「ゲッ」とかネガティヴな反応をするときに出る言葉。カニエの「オェッ」案件を並べているのかと思ったら「自分自身が怖い」というコーラスから始まって、とにかくショッキングな内容を畳み掛けています。 「北朝鮮に行ってもいいし、ウィズ・カリファと一緒に吸ってもいいし」。カリファは元カノ、アンバー・ローズを巡って喧嘩した間柄。ウィズ・カリファの方がずっとクールに対応していた記憶がありますが、もう別れちゃったし、いまは仲良しなのかな。 「俺が何人に胸を買ってやったか知ってるか?」とも。いいえ、知りません、興味もありません。「尻も入れたら50ポップずつ」って。「ポップ」を単位に使うのは初めて聞きました。50グランの言い換えが妥当だとしたら550万円ずつですね。いや55万くらいで豊胸も豊尻もできる世の中なのかな。詳しい人、教えてください。そうそう、奥さんのキムさんは美しさを保つために、人件費を入れて美容代を1カ月に5万ドル(550万円)使う、という記事が少し前、Elleに出てました。桁が違います。 米英のメディアがよく取り上げているラインが、 “Russell Simmons wanna pray for me too/I’ma pray for him ’cause he got #MeToo’d” 「ラッセル・シモンズが俺のためにも祈ってくれるって/#MeTooでやられているから俺も祈っていてあげよう」 デフ・ジャム創始者のラッセル・シモンズが昨今のセクハラ糾弾ムーヴメント、MeTooで槍玉に上がっているのを受け、「人のこと心配している場合じゃないだろ」と。正論ですね。続く「俺もやられちゃうかな/そうしたらE!ニュースに出るね」というのが、カニエらしい茶化し方だなぁ、と。この人、なんでも茶化すし、揚げ足を取る。まじめに反論したらバカを見るけど、無視したら無視したでいじけるのでめんどうです。アウトロがそれを証明します。 “You see? You see? 
That’s what I’m talkin’ ‘bout
  That’s why I fuck with Ye 
That’s my third person
That’s my bipolar shit, nigga what?
 That’s my superpower, nigga ain’t no disability
I’m a superhero! I’m a superhero!” ほらね? ほらね? こういうことなんだよ。だから俺はイェと付き合っているんだ。3人目の人格。躁鬱ってこういうことなんだ。これが俺のスーパーパワー/障害とかじゃないんだ 俺はスーパーヒーローなんだ! スーパーヒーローなんだ! ウギャーーーー」 最後の「ウギャーーーー」はイケシロ追加訳。そう聞こえるから。   3.All Mine タイ・ダラー・サインとカニエのGOODミュージックにいるヴァリーを迎え、女性というか、性愛をテーマにした曲です。タイ君のヴァースが飛び抜けて下品ですが、カニエも面白い。 “If I pull up with a Kerry Washington
That’s gon’ be an enormous scandal, I could have Naomi Campbell
And still might want me a Stormy Daniels「ケリー・ワシントンと撮られたら大スキャンダルだよな/ナオミ・キャンベルとだってつき合えるしストーミー・ダニエルズだってイケるかも」 ケリー・ワシントンは人気の黒人女優、ナオミさんは説明不要のスーパーモデルでカニエとも仲良しのはず。そして、ストーミー・ダニエルズは現在、トランプ大統領の足を引っ張るポルノ女優さんです。ストーミーさんは06年にトランプさんと関係を持ち、大統領選前に口止め料をもらったものの身の危険を感じたとかで、メディアに出てきました。口止め料の出所が選挙資金だった可能性があるため、大騒ぎになっています。 彼女の名前をカジュアルに出してしまうあたり、カニエ、全然トランプさんの味方になっていません。このアルバムのあちこちで「発言を撤回しない」「言いたいことは言う」という強気の姿勢を見せるものの、このライン一つで暗に「そこまでトランプさんを支持していないよ」と伝えていて、なかなかの策士。 ところで、ケリーさんは41歳、ナオミさんは48歳、ストーミーさんは37歳。カニエ、同年代以上の女性が好きなのかな。そういえば、しばらく執心していたロカフェラの元ボス、デーモン・ダッシュの従姉妹でもある女優、ステーシー・ダッシュ(映画『クルーレス』が有名です)がケリーさんと同じ系統の顔ですね。ステーシーさんはみんながオバマさんに心酔していた08年に共和党支持を表明して物議をかもしたので、カニエの先輩だな、と思い出しました。いまでも崇拝していたりして。 それから、この曲には義妹、クロエの子供の父親であるNBA選手のトリスタン・トンプソンが妊娠中に浮気をしたゴシップを受け、口撃するラインがあります。カダーシアン家のこととなると、まぁまぁマスオさん状態になるカニエ・ウエスト、嫌いじゃないです。   4.Wouldn’t Leave パーティー・ネクスト・ドアーと、お久しぶり!のジェレマイ、タイ・ダラー・サインをゲストに、妻のキムさんへの愛を歌っています。 「奴隷制は選択だった」発言の際、息ができないほどパニックになったキムさんに怒られたこと。カニエは「出て行ってもいいよ」と言ったこと。でも、キムさんがそばから離れないとわかっていたこと。 アウトロで、 「奥さんや彼女に恥をかかせるようなことを言ったりやったりしてもいいんだ/そのエネルギーを失うな/それで彼女の忠誠心が試せるから」 という、独自の超上から目線の結婚観を披露。キツい。キムさん、えらいですね。もう、それしか言えない。あ、とてもいい曲です。   5.No Mistakes カニエが大好きなスリック・リックの声から始まるこの曲、スリックさんの“Hey Young World”を敷いています。ケリ・ヒルソンの大ヒット“Knock You Down”で「I’m the new Slick Rick(俺が新しいスリック・リック)」と宣言して、「いや、違う」と方々(とくに私)から突っ込まれたカニエさん、ずっとスリックさん好きなのですね。 キッド・カディとギャップ・バンドのチャーリー・ウィルソン叔父がコーラスを歌い、「それでもみんなのこと愛しているよ!」というメッセージと「自分より成功してない奴のアドバイスは聞かない」という「ごもっとも」な開き直りが共存する、カニエ節全開チューン。 私は、「Oh, I got dirt on my name, I got white on my beard/名前に泥がついちまった/ヒゲに白髪が混じってきた」という、なにげないラインが詩的でとてもいいな、と思いました。40代突入ですものね、蟹江さんも。 あ。白髪は「グレイヘア」の方がふつうか。文面通り「白いものがついている」かもしれません。だとしたら、いやだなぁ。   6.Ghost Town モゴモゴとジョン・レジェンドがイントロを歌い、キッド・カディが「愛されたかっただけなのに/頑張るほど君は離れて行く」とパンチラインを歌う、友情に溢れた曲です。ジョンがカニエやカディのオフビートな歌声に合わせて、いつもの美声を響かせないのも、キッドが蟹江の本音を代わりに熱唱してハンパない舎弟感を醸し出しているのも、すべて友情の賜物。カニエは本作のテーマは「愛」と騒動の途中から言っていましたが、個人的にこの曲に一番の愛を感じました。 後半を担当する070 ShakeはGOOD Music所属のフィメイル・ラッパー。好きなタイプの声だわー。もっと聴きたい。 私は、カニエの新作よりキッド・カディの新作が楽しみという、日本にもう一人いるかいないかの変わり者なので、この曲を一番よく聴いています。カディ愛はまた別の機会に書きますね。長くなるから。
写真がないので、ヴィンテージのGOOD MUSIC Tシャツをさりげなく自慢。隣はビヨンセのペプシTシャツ。アメリカで売ったら高いだろうけど、絶対売らないの。
  7.Violent Crime 「暴力的な犯罪」というタイトルなのに、ちゃんと聞くと娘二人(主に長女のノースちゃん)への愛をテーマにしている曲。デジ・ローフちゃんが、キュートなコーラスで「あまり早く成長しないでね」と歌い、カニエは「ニガーは残忍/ニガーはモンスター/ニガーはピンプでニガーは遊び人/自分の娘を持つまでは」という秀逸なラインを書いています。娘が彼氏を連れてきたら「ぶっ叩く」と言っちゃってるし、カニエ、ここではふつうのお父さんです。 ただ、「ニッキ(・ミナージュ)みたいになってほしい」は凡人には解釈が難しい。最後に出てくるニッキ本人が「わかった、彼女をモンスターにしてあげる」と約束しています。   ノースちゃんの将来、モンスターに決定。   以上、簡単に解説してみました。   プロデュースは、全曲カニエ。GOOD ミュージック所属のベテラン、マイク・ディーン、話題の新人、フランシス&ザ・ライツ、そしてエド・シーランやジャスティン・ビーバーと仕事をしているトップ中のトップ、ベニー・ブランコが助っ人に入っています。 この人選を見ても、『Ye』は、衝動的に作ったようで、完全に勝ちを取りに行っているアルバム。双極性障害を含め、「このままの俺を受け止めてくれ」と全身全霊、全曲全ラインでカニエ・ウエストが訴えています。 そんなに訴えてこなくても、みんな、カニエ・ウエストが大好きなのにね。なんでわからないかな。   We DO love Kanye, don’t we?   おかえりなさい、カニエ& Ye。  ... Read More

Ye VS the People、訳しました。結論。I♡T.I.

2018年、4月最終週は怒涛のリリース・ラッシュ&ニュース・ラッシュでした。ジャネール・モネイ、アンドロイドから生身に戻ってからの、カミングアウト/NAS元嫁ケリースからDV疑惑/J・コールの鋭すぎるラップ。チャートの頂点取りつつ、敵が増えること確実/もろフランク・オーシャンな曲を含め、小袋成彬という奇跡。そして、またしてもカニエ・ウエスト大暴れon line。 スーパー仕事モードで、われながら気の毒なGWを過ごしている私を爆笑させてくれた『Ye VS The People 』訳してみますね。緊急リリースされただけあり、フリースタイルの応酬に聞こえます。 まず、基本情報。 過日、お騒がせ天才ラッパー、カニエ・ウエストが“MAKE AMERICA GREAT AGAIN”というトランプ大統領のスローガンが入った、通称MEGAキャップを被ってSNSに登場。四方八方から飛んでくる矢をはね除けるように弁護ツイートを連打して、事態はさらに大ごとに。Hot 97のプログラム・ディレクターのEbroと言い合いになるわ、チャンス・ザ・ラッパー、ジョン・レジェンド、カーディー・Bは巻き込み事故に遭うわ。正直、いくらなんでも騒ぎすぎ、と思いました。だって、これってカニエがカニエらしくしているだけの話じゃない。まぁ、トランプさん本人も応えちゃったからね(大統領、もうちょっと重要任務があるでしょうに)。海外の新聞や大手サイトもかなりの字数を費やして分析しているので、僭越ながら私の頭によぎった、いくつかの憶測を。 1. キムエ夫妻お得意の炎上商法が、効果が出すぎたケース。狙いは6月新作への話題作り 2. 2009年に酔っ払ってテイラー・スウィフトのVMAの受賞スピーチを乱入&邪魔をした翌日、記者に「カニエ・ウエストの振る舞いをどう思いますか?」と聞かれたオバマ元大統領が「He is a jackass(奴はクズだ)」と瞬殺したことをまだ根に持っている。そして、同じくオバマ・コンプレックスが強いトランプさんに共感している。まぁ、カニエとオバマさんは、仲直りしていますが。「自分も大統領になりたい」と直訴したカニエに対して、オバマ先輩は「アメリカは変わった名前の黒人男性をふたりも大統領にするほど進んでないんじゃないか」という、ウィットに富んだ返答をしています 3.  虚言癖があり、派手で目立つことが大好き、メディアは大嫌い、と共通点が多そうなトランプさんがどうしても嫌いになれない 4.単に、酔っ払っていたかハイになっていた この写真を見た時、私が「これ、ただの趣味の悪いシャレでしょ」と思ったのは、笑顔で隣に写っている白人男性がリオ・コーエン(Lyor Cohen)だったから。盟友ケヴィン・ライルスと一緒に、デフ・ジャム〜ワーナーを渡り歩き、いまは300エンターテイメントを回し、16年からYouTubeの音楽部門のトップも兼任。ジェイ・Zあたりも頭が上がらない超大物です。デフ・ジャム時代のオフィスに奈良美智の絵が飾られていたのは有名。ユダヤ系アメリカ人としてヒップホップ・カルチャーにものすごーく貢献した人で、つまり、トランプさんの支持者層に多い白人至上主義の正反対の位置にいます。その人が本気にしなかったのだから、シャレなのかな、と。コーエンさんもこんなに騒ぎになると思ってなかったみたいで、「カニエは絶対にサポートするアーティストだけど、帽子が意味することと私は無関係」とEbroに電話したそう。 さて。サクッと訳しましょうか。   KW :I know Obama was Heaven-sent But ever since Trump won, it proved that I could be President オバマは神様の使いだったのはわかってる でもトランプが勝ったのは 俺だって大統領になれるってことなんだ T.I.Yeah you can, at what cost though?  Don’t that go against the teachings that Ye taught for? そうだ なれるかもね でも何のために? それっていままでのカニエ学の真逆に行ってない? KWYo T.I.P., I hear your side and everybody talk though  But ain’t goin’ against the grain everything I fought for? ああ TIP そっち側の意見は聞いたよ でも それってむしろ俺が闘って得たことに反するんだ T.I. :Prolly so, Ye, but where you tryna go with this? It’s some shit you just don’t align with and don’t go against そうなのかもしれないけど カニエ お前どこに向かってるんだ? (政治って)簡単に迎合したり反対したりするものでもないだろうよ KWYou just readin’ the headlines, you don’t see the fine print  You on some choosin’-side shit, I’m on some unified shit 見出ししか読んでないからだよ 細部まで見ていない お前はどっち側につくかの話をしている 俺は統一する話をしている T.I.  It’s bigger than your selfish agenda If your election ain’t gon’ stop police from murderin’ niggas おまえの個人的な目標なんかよりデカイ話なんだよ お前が選挙に勝ったって警官は黒人殺しをやめないだろうし KW  Bruh, I never ever stopped fightin’ for the people  Actually wearin’ the hat’ll show people that we equal 兄弟 俺は人々のために闘い続けてるよ 事実 あの帽子を被るのは俺らが対等ってことを示すためだ T.I.  You gotta see the vantage point of the people What makes you feel equal makes them feel evil 大半の人にそうは見えてないって気づけよ お前が対等だと思ってしていることで みんな嫌な思いをしている KW : See that’s the problem with this damn nation  All Blacks gotta be Democrats, man, we ain’t made it off the plantation それがこのダメな国の問題なんだ 黒人全員が民主党支持者とかって 奴隷時代から変わってないじゃないか T.I.  Fuck what you choose as your political party  You representin’ dudes who seem crude and cold-hearted  With blatant disregard for the people who put you in position  Don’t you feel an obligation to them? 支持政党の話はどうでもいい お前が支持を表明した男は 粗野で冷血 お前をいまのポジションに押し上げてくれた人たちを露骨に無視している そういう人たちに責任を感じないのかよ? KW:I feel an obligation to show people new ideas And if you wanna hear ’em, here go two right here Make America Great Again had a negative perception I took it, wore it, rocked it, gave it a new direction Added empathy, care and love and affection And y’all simply questionin’ my methods 俺は新しいアイディアを示す方に責任を感じてる それを聞きたいなら いまここでふたつ示してやる 「アメリカを再び偉大に」はネガティヴに捉えられている 俺は受け入れて 身につけて ばっちりキメて 新しい方向性を与えた 共感と思いやり 愛と優しさを加えたんだ それなのにお前ら全員 俺のやり方だけにケチをつける T.I. What you willin’ to lose for the point to be proved?  This shit is stubborn, selfish, bullheaded, even for you  You wore a dusty ass hat to represent the same views  As white supremacy, man, we expect better from you  All them times you sounded crazy, we defended you, homie  Not just to be let down when we depend on you, homie  That’s why it’s important to know what direction you’re goin’ now  ‘Cause everything that you built can be destroyed and torn down  それを証明するために お前が何を失うかわかってる? 今回のことはいくらお前でも 強情だしわがままだし無茶苦茶だ お前が被ったあの埃っぽい帽子が示している見解は 白人至上主義者のものだぞ みんなお前にはガッカリだ お前がトチ狂ったことを言ったときも俺ら味方になったじゃないか ホーミー こういうときに頼りになるどころかガッカリさせられるなんて ホーミー だから お前がどこに向かっているかを知るのは大事なんだ これでお前が築いてきたものすべて 粉々に破壊されるかもしれないから KW:You think I ain’t concerned about how I affect the past? I mean, that hat stayed in my closet about a year and a half Then one day I was like, “Fuck it, I’ma do me” I was in the sunken place and then I found the new me Not worried ’bout some image that I gotta keep up Lot of people agree with me, but they’re too scared to speak up 俺が自分の功績を気にしていないとでも思ってる? あの帽子は1年半くらいクローゼットにしまっていた それである日 「構わねぇ 俺は俺らしくする」って思い立った 俺はひどく沈んだ場所にいて 新しい自分を見つけたんだ もういままでの自分のイメージなんて気にしない 俺と同意見の人は多いと思うよ 怖くて言えないだけで T.I.:The greater good of the people is first Have you considered all the damage and the people you hurt? You had a bad idea, and you’re makin’ it worse Shit’s just as bad as Catholic preachers rapin’ in church 人々ファーストが大義ってか マジでどれくらいダメージがあるか みんなが傷つくか考えてるのかよ お前はまずいアイディアを思いついて それを悪化させている 教会でレイプするカトリック神父並みだ KW :Y’all been leadin’ with hate, see I just approach it different Like a gang truce, the first Blood to shake the Crip’s hand  I know everybody emotional Is it better if I rap about crack? Huh? ‘Cause it’s cultural? Or how about I’ma shoot you, or fuck your bitch? Or how about all this Gucci, ’cause I’m fuckin’ rich ほら お前らは憎しみに導かれている 俺のアプローチは違う ギャングの停戦みたいに 最初にクリップスと握手したブラッズのメンバーみたいに みんな感情的になっているのはわかっている 俺がクラックのことをラップした方がいいのか? ハァ? その方がカルチュラルだって? それとも「お前を撃ってやる」とか「お前の女をヤッてやる」とか? それとも「このグッチ全部みろよ だって俺は金持ちだから」とか?  T.I.:You’ll deal with God for the lack of respect Startin’ to make it seem like Donnie cut you a check  Now you toyin’ with hot lava, better be careful with that What’s it mean to gain the world if you ain’t standin’ for shit? Okay I gotta say it, Ye, you sound high as a bitch Yeah, genocide and slavery, we should just try and forget All that free thought shit, find a better defense But if Ye’s just stuck in his way, he can leave it at that Fuck it お前 リスペクトがなさすぎて天罰下るぞ もうドナルドから小切手もらってるように見えてきた お前は燃え盛る溶岩で遊んでいるんだ 気をつけな 自分が何を代表しているか見失ったら天下を取っても意味ないだろ わかった ずばり言う カニエ お前はラリっているようにしか聞こえない 民族浄化に奴隷制度 俺たちが水に流せばいいんだろ 信条の自由だと もっとマシな言い訳考えろ もし カニエの主張を変えないんだったら そうすればいいさ 関係ねぇし KW :Alright T.I.P., we could be rappin’ about this all day, man, why don’t we just cut the beat off and let the people talk? わかったT.I.P 俺ら日が暮れるまでラップし続けられるけど とりあえずビートを止めて みんなにあれこれ言わせようや   えー、ということで、みんなで、あれこれ言ってほしいみたいです。部分的にカニエが正しく響く箇所もあるでしょう。ただし、論理のすり替えが多すぎ。ああ言えばこう言う、で論理の一貫性がない。ギャングの和解は全然違う話だし。共和党支持者の黒人はもちろんいるし、なんなら議員さんだっています。カニエが共和党支持者なら、それはそれでいい。問題は、カニエがトランプさんの何に共鳴し、どの政策を支持しているのか一つも出てこないこと。メキシコの国境沿いに壁を作った方がいいのか。保護主義がいいのか(彼みたいに国外の売り上げが多い人はマイナスだと思うけど)。銃規制を支持するマーチに参加していたけれど、トランプさんを説得するつもりはあるのか。 私は お花畑蟹江 VS まともなおっさん代表T.I. だと思いました。 久々に、T.I.愛炸裂。『Paper Trail』聞いちゃったし。もう、Q−Tipに気を使わないでTipを名乗ってほしい。少しくらいまぎらわしくてもみんな区別つくよ。「Trapは自分が始めた」とか、ちょっと痛い発言も忘れます。I❤T.I. [caption id="attachment_2572" align="aligncenter" width="300"] T.I. circa 2004 この頃はふつーにワルそうでした。ジェイ・Zのクラブ、40/40のジャケットを着てますね。 Photo By Minako[/caption] カニエが言うように、愛を以ってトランプさんのスローガンに新しい方向性を持たせられたらすばらしいけれど、ふつうにニュース追っていたら、そうは思えないよなぁ。Sunken Placeが深すぎて、カニエさんの耳には入らなかったのでしょうか。... Read More

今夏来る?Liquor Riddimの正体。

ちょっと、この夏来そうなRiddimをディグりまして。 本腰で、ジャマイカでラジオ・ホストをやっているNikki Zさんらにも尋ねてみまして。そうしたら<Liquor> Riddim関連の曲名が結構、上がったのでチェックしたら。 いいんですよ。つかみはOK モヴァード、ヴァイブス・カーテル、アルカライン、I-オクテーン、ビーニ・マン、コンシェンスら錚々たるメンツが乗っているしー。 本命??? と思ったけど、30秒後に、「あれ?」と気づきました。 2011年に爆発的に流行った<Overproof> Riddimにソックリじゃーん! セレクターの人は、5秒で気がつきますね。私、遅いわ。 「オーバープルーフ」は、アルコール度数が高いお酒のこと。57%くらいだったかな。ジャマイカのホワイト・ラムはまずオーバープルーフで、すぐに酔っぱらいます。と来て、「リカー(お酒)」リディムですから、確信犯ですね。リメイクくらいのつもりなのでしょうか。まぁ、後半のキーボードが2015年っぽいです。 こういう場合、「誰が一番、うまく乗れているか」を聴き比べるのが、レゲエの醍醐味ですよね。ほとんどのアーティストが、スタジオで「こちらに乗るのは、2回目ですね」という感じだったのでは。ビーニなんて、オーバープルーフで2曲出していたから、3回目だ。 アルカラインの“Up”とカーテルの“Party”もだいぶ好きですが、モヴァちゃんの“My League”が、頭一つ、抜けているのではないでしょうか。 フックの「Dem nuh my league/デム・ナー・マイ・リーグ」は、「お前とは格が違うんだよ」という意味。 「リーグ」は、リトル・リーグの、アレです。連盟とか、同じグループとか。 この単語、ちょっと前にアメリカで別の言い方が流行りました。 そちらは「out of my league/アウト・オブ・マイ・リーグ」で、「手が届かないところにいる」という意味。 “She is out of your league”というのは、「お前には、彼女は高嶺の花だよ」ということ。シットコムやドラマでよく出て来た台詞です。と、周りに言われつつ、果敢にアタックしてなんとかなる、みたいな筋書きが多かったかな。アメリカっぽいでしょ。それを考えると、やっぱりモヴァちゃんはアメリカに染まっているのかな。あ、でも、ジャマイカにいてもみんなアメリカのテレビを見ているか。 こういうリサイクル・リディム、ジャマイカ流のエコなのかも。リサイクルと言えば、今回、コンシェンスが、カリー・バッズの「Tomorrow’s Another Day」を織り込んでいて、お茶目です。... Read More

バーリントン・リーヴァイ「Vice Versa Love」をじっくり聴いてみる。

ニューヨークも初夏めいてきました。 先週はBB Kingsで21年ぶり(!)の新作、『Acoustic Levy』をリリースしたばかりのバーリントン・リーヴァイを、昨日は、去年から始まった新しいフェス、『Oracabessa Festival』を観て来ました。 やっぱり、レゲエはライヴで聴くのが最高ですね。フェスのレポートはそのうちするとして、今日はバーリントンさんの隠れ名曲について記してみたいと思います。 キングのベレス・ハモンドに続く、確実にコンサートが盛り上がり、かつ新しい曲も出し続けている(=現役感がある)アーティストの御三家が、ココ・ティー、サンチェス、バーリントン・リーヴァイ。 ヒットの大きさと多さで最強、そのうえ、歌唱力が全く衰えていない。 バーリントンの難点を強いて上げると、フェスなどで少しでも時間を切られると(まぁ、ちょくちょくあるのですが)、「みんな俺を観たいよなぁ?」と言いながら、曲間でプンスカ・モードになってしまう。正直、ここ数年は毎回そのパターンだった気がします。 でも、単独公演なら大丈夫音譜
  観光客の割合が増えるタイムズ・スクエアでも容赦なし、渋ーめのヒットまで歌って最高でした。 この日のクライマックスが、“Vice Versa Love”。“Dancehall Rock”、 “Too Experienced”、“Broader than Broadway”など、スーパーウルトラ鉄板ビッグヒットに隠れがちなこの曲、リリックにじっくり傾けると、とっても深いのです。 サクッと訳してみましょう。 “Vice Versa Love” Hello,hello,hello,hello ハローハローハローハロー Please give a helping hand oh jah to guide all of us together people are straying and straying dividing themself’s from each other there’s to many hopeless souls and ragamuffin souljahs what we need is love and what we need 救いの手を伸べて下さい ジャー 我々を一緒に導いて下さい みんな迷いに迷っています 何かと自分を差別化しようとして 希望のない魂とラガマフィン・ソルジャーが溢れ返って 必要なのは愛 私たちに必要なのは [Chours:] Everybody wants vice versa love to all the hungry,vice versa love come on and get some,vice versa love come on and gett it vice versa love 誰だって愛し愛されたい 飢えている人たちに必要なのは お互いに愛すること こっちに来て感じて お互いへの愛を こっちで感じるんだ お互いへの愛を [Verse:] To all the rude boys put down all your guns, The only ammunition we need is love love for everyone,mothers tell your daughters, fathers please tell your sons,just warn them, teach them,tell them,show them,that what we need, that what we need is everybody wants vice versa love, to all the hungry,vice versa love to all the rejects vice versa love, come on and get it.warn them. ルードボーイのみんなは銃を下ろして 有効な手段は愛だけだから 博愛の精神 母さんたちは娘に伝えて 父さんは息子に教えるんだ 忠告とともに 教えて 語って 示して それが必要 みんなに必要なのは 愛し愛されること 飢えている人に お互いへの愛を 拒絶された人たちにも 愛を巡回させて こっちにきて感じて お互いへの愛を 忠告するよ [Chours] Please give a helping hand oh jah to guide all of us together, people are straying and straying dividing them self from each other, what we need is love that’s what we need, 救いの手を伸べて下さい ジャー 我々を一緒に導いて下さい みんな迷いに迷っています 何かと自分を差別化しようとして 必要なのは愛 私たちに必要なのは everybody wants vice versa love, to all the hungry,vice versa love, to all the rejects,vice versa love com on and get it vice versa love. Warn them,teach them, tell them, warn them,warn them, tell them,warn them,warn them,warn them,teach them,warn them, teach them,warn them, tell them. 誰だって愛し愛されたい 飢えている人たちに必要なのは お互いに愛すること 忠告して 教えて 語って 忠告しないと 語って 忠告して 忠告して また忠告して 教えて 忠告して 教えて 忠告して教えて 私、なぜか長いことこの曲はロック・バンドのカヴァー曲だと思っていて(だって、ロック・バラードっぽいじゃないですか)。なんなら、エアロ・スミスあたりの。 でも、バーリントンさんのオリジナルでした。 込められたメッセージが、ストレートに世相に響きます。少しの違いで、人を下げたり、自分を上げたり。浅ましいし、寂しいです。 自国や出身地に思い入れがあるのは、郷土愛の域にある間はむしろ素敵なことだけれど、それが「隣に住む人より、自分は上等」という、根拠のない虚勢まで育つと、諍いの元になってしまいます。いま、そういう寂しい世界に住んでいるよなぁ、と改めて反省させられる名曲ですね。 聴き慣れた曲がアコースティック・ヴァージョンになって、新鮮な『Acoustic Levy』にも収録されています。って、最初からトラックがミニマムなので、歌い直したかな、くらいでこの曲はほぼ同じです。 アルバム、とってもいいです。ぜひ、チェックしてみてくださいー。 ... Read More

デペッシュ・モードの究極のラヴ・ソング “Somebody”

近所のコーヒーショップで一杯飲んでいる途中に、デペッシュ・モードの曲が流れて来ました。 彼らは、80年代からずーっとずーっと活躍しているイギリスのグループ。中学生の頃、私は彼らの音楽が好きで好きで。いまでも好きですが、こちらでは大人気で、本気を出さないとチケットが取れません。 学校から帰って来て、ステレオに向かってペタン、と座って、ずっと聴いている時間も大好きでした。 一番好きだった曲をyoutubeで見つけたので、リンクと歌詞を紹介します。 なんで上半身裸かな。 Somebody-Depeche Mode I want somebody to share 分かち合える人が欲しい Share the rest of my life 残りの人生をずっと Share my innermost thoughts うちに秘めた思いも Know my intimate details 個人的なことも全部分かっていてくれる Someone who’ll stand by my side 僕に寄り添って And give me support それで 支えてくれる And in return お返しに She’ll get my support 僕も支えてあげる She will listen to me 耳を傾けてくれるんだ When I want to speak 話したくなったときはいつも About the world we live in 世界情勢とか And life in general 人生のこととか Though my views may be wrong 僕の見方は間違えているかもしれないし They may even be perverted 曲解さえしているかも She’ll hear me out それでも最後まで聞いてくれる And won’t easily be converted でも 簡単には影響されない To my way of thinking 僕の考え方にね In fact she’ll often disagree それどころか 彼女はよく反対を唱えるんだ But at the end of it all でも 最後には She will understand me 必ず僕を理解してくれる I want somebody who cares 気にかけてくれる人が欲しい For me passionately 僕のことを 心から With every thought and 一生懸命考えてくれて With every breath 全身全霊で Someone who’ll help me see things 物事をはっきり示してくれるんだ In a different light 違う観点から All the things I detest 僕が忌み嫌っている事柄さえ I will almost like いやでなくなるように I don’t want to be tied 縛られたくはない To anyone’s strings はっきりした関係に I’m carefully trying to steer clear of 注意深く絡めとられないようにしている Those things そういう約束事にね But when I’m asleep でも眠っているときは I want somebody 誰かにいて欲しい Who will put their arms around me 僕を抱きしめて And kiss me tenderly 優しくキスしてくれる Though things like this こういう考え自体 Make me sick げんなりする In a case like this これが現実になったら I’ll get away with it きっと僕は逃げ出すんだ Songwriters: Gore, Martin Somebody lyrics © EMI Music Publishing, Sony/ATV Music Publishing LLC この曲が大好きだった中学生って、どれだけ暗かったんだって言う(^_^;) カセットテープが伸びるんじゃないか、って勢いでくり返し聴いていたのに最後のオチ、 「理想の人が現れたら、きっと僕は逃げ出す」 が分かっていませんでした(まぁ、子どもには分からない心情です)。ずっと、自分に似た誰かを探している曲だと思っていたの。 いまは、情けない最後のラインまで強く共感してしまう……忘れていたけれど、たぶん、この歌詞がずっと心の奥底にあった気がします。 一つだけ変化があって。昔は背伸びをして、曲の男性を自分に置き換え、「こういう人がいい」と探す立場だったのが、いまは、この曲で歌われているような女性になりたいなぁ、と。ちゃんと話を聞いて、でも流されないで、理解できる「誰か(somebody)」であるのが目標です。... Read More